猫背矯正って背中を押される?|一宮

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著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)

猫背矯正と聞くと、背中を上から押されてボキッと鳴らされる場面を思い浮かべる方がいます。なぜ押さなくても姿勢は変わるのか、施術の前に自分の猫背がどこから来ているかを確かめる方法、押す矯正を避けたほうがいい背中の状態をまとめました。

猫背を背中の丸みだけの問題と考えると、丸いところを押して平らにすれば直りそうに見えます。けれど背中は、骨盤の傾きに合わせて丸くなっています。骨盤が後ろへ倒れたままだと、押して伸ばしても、立ち上がった瞬間に体は元のバランスへ戻ろうとします。

押される側の体にも理由があります。強い力が来ると、筋肉はけがを防ごうとして固くなります。固くなった筋肉は骨を引っぱる力も強いので、矯正しようとするほど背中は動きにくくなる。痛い施術が苦手な人が「受けたあと余計に張った」と感じるのは、このためかもしれません。

だから見る順番は、背中より先に骨盤です。骨盤が立てば背骨は下から積み直され、肩甲骨も後ろへ戻りやすくなります。猫背は一か所のゆがみではなく、骨盤・背骨・肩甲骨がつながって崩れた形だと考えると、押さない矯正の意味が分かりやすくなります。

施術を受けるかどうか迷っている段階なら、痛い施術が苦手なこと、以前の矯正で張りが残ったことは、遠慮せずに最初に伝えてください。力の加減や体の向きは、その話を聞いてから決められます。言いにくければ「強いのは苦手です」の一言だけでも十分です。

はかぜ整体院では、施術の前に鏡の前で重心と肩の位置を一緒に確かめます。どこから崩れているのかを本人が見て分かってから整えるので、施術中が静かでも、終わったあとに何が変わったのかを自分の目で確かめられます。

自分の猫背が骨盤からか、肩からかを見分ける

椅子に浅く座り、わざと背中を丸めます。そこからお尻を座面の奥まで入れて、骨盤だけを立ててみてください。背中を伸ばそうとしなくても胸が自然に持ち上がるなら、骨盤から始まる猫背の割合が大きいと考えられます。

骨盤を立てても肩が前に残り、手の甲が正面を向いたまま。そういう場合は、胸の前の筋肉が縮んで肩が内に巻く、巻き肩の要素が強めです。どちらが強いかで、家で気をつけたい場面も変わってきます。

骨盤からの猫背が強い人は、ソファや車の座席のように座面が沈む椅子で長く過ごすと崩れやすくなります。巻き肩が強い人は、スマホを胸の前で持ち続ける時間を短くするところから始めると変化を感じやすいはずです。

押す矯正を避けたい背中もある

骨がもろくなっていると言われたことがある方、ここ数年で身長が縮んだ方は、背中に強い力をかける施術は避けたほうが安心です。

背中の丸まりが短いあいだに急に進んだ、動かなくても背中が痛む。こうした場合は姿勢のくせとして片づけず、先に整形外科で骨の状態を見てもらってください。

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