どこがつらいか分からない産後でも?|一宮
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著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
産後、肩も背中も腰もなんとなく重いのに、どこが悪いのか自分でもはっきりしない。授乳と抱っこで体の前側に何が起きているのかと、胸の縮みを自分で確かめる方法、授乳のあとにできる小さな戻し方をまとめました。
産後のつらさが「どこ」と言いにくいのは、痛む場所と原因の場所が離れていることが多いからです。背中や肩の後ろが重いと感じていても、負担の始まりは体の前側、胸のあたりにあることがよくあります。
授乳では、お子さんを胸の高さに抱え、顔をのぞきこむように頭を前へ倒します。腕は体の前で輪をつくり、肩は内側へ寄ります。この形が一回に何十分、一日に何度もくり返されるうちに、胸の前の筋肉は縮んだ長さに慣れていきます。
前側が縮むと、肩甲骨は外へ引き出され、背中の筋肉は引き伸ばされたまま踏ん張ることになります。重いのは背中なのに、背中をほぐしてもすっきりしない。そう感じるときは、引っぱっている側の前がゆるんでいないのかもしれません。
そのうえ産後は、出産でゆるんだ骨盤まわりがまだ落ち着く途中です。土台が安定しないまま上半身が前へ丸まるので、腰、背中、首と、つらさが一か所にとどまらず広がって感じられます。場所がはっきりしないのは、気のせいではありません。
手首や指の付け根が痛む、腕にしびれが出る、胸に強い張りや熱っぽさがある。こうしたときは姿勢のせいと決めつけず、整形外科や出産した産院、乳腺のことなら助産師さんにも相談してください。
はかぜ整体院の産後骨盤矯正は、産後1ヶ月から受けていただけます。どこがつらいかうまく言えなくてもかまいません。骨盤だけでなく、授乳で閉じた胸や肩の並びまで見て、つらさの元をいっしょに探します。
胸の前が縮んでいるかを、寝たまま確かめる
仰向けに寝て、両腕を体の横に置きます。そのまま肩の力を抜いたとき、肩の前が床から浮いて、手の甲より肩のほうが高くなっていないかを見てください。浮いている側は、胸の前が縮んで肩を前へ引いています。
次に、両腕をバンザイの形で頭の上へ伸ばします。肘が床に届かない、腰が反って床から浮く。そうなるなら、胸の前と脇の下が固くなって、腕の上がる幅が狭くなっています。左右で差がある場合は、授乳でよく抱える側と照らし合わせてみてください。
授乳のあとにできる、胸を開く一分
授乳が終わってお子さんを下ろしたら、立ち上がる前に座ったまま両手を後ろについて、胸を天井へ向けるように軽く持ち上げます。肩が耳に近づかないよう、首は長く保ったまま、ゆっくり三回呼吸します。
立てるときは、壁の角や開いたドアの枠に片方の前腕を当て、体を少しだけ前へ出します。胸の前がじんわり伸びるところで止めて、反対側も同じように。強く伸ばす必要はありません。
授乳中は、クッションでお子さんの高さを胸まで上げ、自分が前へかがまなくて済むようにしておきます。のぞきこむ角度が浅くなるだけでも、授乳後の首と背中の重さが変わってきます。