デスクワークの姿勢が悩みだった方の話|一宮
公開日: / カテゴリ: おすすめメニュー
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
午後になると背もたれに寄りかからないと座っていられず、気づけば顎が前に出て画面をのぞき込んでいる。直しても長く続かないデスクワークの姿勢を、意識ではなく座り方と机まわりの配置から見直す方法をまとめました。
「姿勢を良くしよう」と胸を張っても、三十分ほどで元に戻る。これは意志が弱いからではありません。座ったときの土台になる骨盤が後ろに倒れたままだと、その上の背骨を起こしておくには、背中の筋肉が力み続けるしかありません。力みは長く続かないので、疲れたところで丸まった姿勢に戻ります。
骨盤が後ろに倒れやすい原因の一つは、椅子と机の高さです。椅子が低いと膝が腰より高くなり、お尻が前へずれて骨盤が寝ます。画面が低いと目線が下がり、頭が前に出ます。頭が前に出るほど、首の付け根と肩はその重さを後ろから引いて支え続けることになります。
もう一つは、同じ姿勢の時間です。どんなに良い姿勢でも、一時間動かずにいれば筋肉は固まります。座り方を整えることと、こまめに姿勢を変えることは両方必要です。
腕や手にしびれが出る、首を動かすと腕に響くような痛みが走る。こうした症状があるときは、姿勢の見直しより先に整形外科で確かめてください。
はかぜ整体院の猫背解消コースでは、鏡の前で今の重心と肩の位置を確かめたうえで、骨盤から背骨、肩甲骨の並びを全身から整えます。
在宅勤務の方は、ソファや食卓の椅子で長く作業していないかも見直してみてください。座面が柔らかく沈む椅子は、お尻が落ちて骨盤が後ろに倒れやすく、会社の椅子より姿勢が崩れやすくなります。
骨盤を立てて座るための三つの調整
椅子の高さは、足裏全体が床につき、膝が腰と同じか少し低くなる位置に合わせます。足が床に届かない場合は、台や箱を足元に置いてください。
座るときは、お尻を座面のいちばん奥まで入れてから背もたれを使います。腰と背もたれのあいだにすき間ができるなら、丸めたタオルをはさむと骨盤が後ろに倒れにくくなります。
画面は、上の端が目の高さか少し下に来るようにします。ノートパソコンなら台に載せて、キーボードは別に用意すると、頭が前に出にくくなります。
一時間に一度、姿勢を切り替える
会議や作業の区切りで、一度立ち上がって両手を腰に当て、軽く胸を開きます。座ったままなら、両肩をすくめてからすとんと落とすだけでも、肩の上で固まった力が抜けます。
飲み物を取りに行く、電話は立って受けるなど、仕事の流れの中に立つ理由を作っておくと続けやすくなります。
午後に背もたれへ寄りかかりたくなったら、それは体が休みを求めている合図です。我慢して背筋を伸ばすより、いったん立って歩くほうが、そのあとの座り姿勢が長持ちします。