下向き仕事の猫背が楽になった方の話|一宮
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
画面ではなく手元を見て仕事をしている。書き物や細かい作業で一日の大半を下向きで過ごすうちに、背中が丸いまま戻らなくなった。下を向く仕事で猫背が固まりやすい理由と、作業の合間や作業台でできる工夫をまとめました。
猫背の相談というとパソコン作業を思い浮かべがちですが、手元を見る仕事でも背中は丸くなります。書類の記入や検品、手芸や細かい組み立て作業。目線が下に向いている時間が長い仕事ほど、首から背中にかけての形がそのまま固まりやすくなります。
人の頭は思ったより重く、下を向くほど首の後ろ側がその重さを引っぱって支えます。手元に顔を近づけようとすると、首だけでなく肩が内側に入り、背中の上のほうから丸くなっていきます。パソコンなら画面の高さを上げられますが、手元の作業は下を見ないと続けられません。
そのため、仕事中に意識して背すじを伸ばしても、作業に集中した数分後には元の形に戻ります。意志が弱いのではなく、仕事の形がそう求めているからです。仕事を変えられないなら、作業の合間に体を戻す時間と、作業台の高さを見直すことが現実的な手になります。
自分の丸まり方を確かめるには、壁にかかと、お尻、背中をつけて立ち、後頭部が自然に壁につくかを見てみてください。顎を上げないと頭がつかない方は、首が前に出たまま固まりかけています。
はかぜ整体院では、背中だけを揉みほぐすのではなく、骨盤・背骨・肩甲骨のつながりを全身から見て、下を向いたときに背中まで丸まる理由を探します。施術の前後には鏡の前で横からの姿勢を見て、頭の位置や肩の入り方の違いを一緒に確かめます。
作業の合間に、背中を逆向きに戻す
一つの作業が区切れたら、椅子に座ったまま両手を頭の後ろで組み、肘を横に開いて胸を前に出します。目線は斜め上。三回ゆっくり呼吸して戻します。下向きの姿勢と反対の向きに、数秒だけ体を動かしておきます。
肩甲骨を寄せる動きも合わせて行います。両肘を曲げて脇を締め、そのまま肘を後ろに引いて肩甲骨を背骨に近づけます。肩がすくまないように、首は長く保ったままです。
作業台と手元の高さを見直す
作業台が低いと、顔を手元に近づけるために背中が丸まります。手元の物を台や傾斜のある書見台にのせて、少しでも目に近い高さに上げると、首を倒す角度が浅くなります。
椅子に深く腰かけて骨盤を立てることも大切です。浅く座って背もたれに寄りかかると、骨盤が後ろに倒れ、その上の背骨が丸まります。座面の奥までお尻を入れてから作業を始めてみてください。
手元の明るさも関わります。手元が暗いと、見ようとして自然に顔が近づきます。手元を照らすライトを足すだけで、前かがみの深さが変わることがあります。