朝、冷えた床で腰が固まる方へ|一宮

公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS

著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)

朝、布団から出た最初の数歩だけ腰が伸びない。冷え込む季節に増えるこの固まりについて、起き上がる前に布団の中でできること、寝室と寝具で見直せること、朝のこわばりで先に受診したほうがいい場合をまとめました。

朝の腰の固まりには、わかりやすい特徴があります。起きて最初の数歩がいちばんつらく、顔を洗って着替えるころには動けるようになっている。昼にはほとんど忘れています。だから相談の機会を逃しやすい症状です。

寝ているあいだ、体は何時間もほぼ同じ形のままです。筋肉は動かすことで温まり、血がめぐります。動かない時間が長いほど、起きた直後は硬い状態から始まります。そこへ明け方の冷え込みが加わると、体は熱を逃がさないように筋肉を縮めます。腰まわりは、その影響を受けやすい場所です。

もうひとつ見ておきたいのが、寝ているときの腰の形です。あお向けで腰と布団のあいだに手のひらが楽に入る方は、一晩じゅう腰が反ったまま支えられていません。横向きで上の脚が前に落ちる方は、骨盤がねじれた形で朝を迎えます。起きたときの固まりは、冷えだけでなく、この姿勢の続きであることがあります。

起き上がり方でも、一歩目の負担は変わります。あお向けから腹筋で一気に起きると、まだ硬い腰にいきなり力がかかります。いったん横を向き、両ひざを軽く曲げて、手で布団を押しながら上体を起こす。足を下ろしてから、ひと呼吸おいて立つ。これだけで、最初の数歩が楽になる方がいます。

はかぜ整体院では、朝の腰を見るときに、腰そのものより股関節と背中の動きを先に確かめます。股関節が後ろへ伸びにくいと、立ち上がるたびに腰が代わりに反ります。背中が丸いまま固まっていると、体を起こす仕事が腰に集まります。朝いちばんに負担が出るのは、その偏りがいちばん隠せない時間だからです。

朝だけのことだから、と片づけずに、朝にしか出ない合図として見てください。昼に動けているうちのほうが、確かめられることは多いです。

布団の中で一分、起きる前にやること

あお向けのまま両ひざを立て、そろえたひざを左右にゆっくり倒します。床につけようとしなくて構いません。腰のまわりが少し動く感じがあれば十分です。左右で五往復ほど。

次に、片ひざを両手で抱えて胸のほうへ引き寄せ、息を吐きながら十秒。反対も同じように。お尻から腰の下のほうがじんわり伸びます。痛みが強まる向きがあれば、そちらは無理に続けないでください。

最後に足首を上下に十回。ふくらはぎが動くと、脚から血が戻りやすくなります。ここまでやってから横を向いて起きると、床に足をつく瞬間の構えが変わります。

寝室と寝具で見直せる三つ

床の冷たさは、足の裏から体を縮こまらせます。布団の横にスリッパか小さなマットを置いておくだけで、一歩目の力みが減ります。暖房のタイマーを起きる少し前に合わせるのも手です。

あお向けで腰が浮く方は、ひざの下に丸めたバスタオルを入れてみてください。ひざが少し曲がると、腰の反りがゆるみます。横向きの方は、ひざのあいだにクッションをはさむと、上の脚が前へ落ちにくくなります。

腹巻きやレッグウォーマーで、お腹と足首を冷やさないこと。寝る直前の熱い風呂より、寝る一時間ほど前にぬるめの湯につかるほうが、明け方まで体の温かさが残りやすいです。

朝のこわばりで、先に病院へ行ったほうがいい場合

こわばりが一時間以上続く、手の指など腰以外の関節も朝に固まる。こうしたときは、筋肉の硬さとは別のことが起きている場合があります。整形外科かリウマチ科で調べてもらってください。

夜、じっと寝ていても腰が痛くて目が覚める、楽な姿勢が見つからない、熱がある、理由なく体重が減ってきた。これも整体より受診が先です。

脚にしびれが広がってきた、足に力が入りにくい、尿や便の出方が変わった。この場合は早めに整形外科へ。こうした心配がなく、動きだせば楽になる朝の固まりであれば、体の使い方から整えていけることがあります。

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