朝晩の寒暖差で、夕方の頭痛が増える?|一宮
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
朝晩と昼の気温差が大きい時期、夕方になると頭が重くなる日が増えることがあります。寒暖差と肩・首の力みの関係、一日のなかで肩をゆるめるタイミング、頭痛で先に受診したほうがいい場合をまとめました。
秋の頭痛は、真冬の頭痛と出方が違います。一日じゅう寒い真冬は、体が寒さに合わせたまま過ごせます。秋は、朝は冷えて昼は汗ばみ、日が落ちるとまた冷える。体は一日に何度も調整をやり直します。
寒いと感じたとき、人は気づかないうちに肩をすくめ、首を縮めます。熱を逃がさないための反応なので、止めようとして止まるものではありません。問題は、暖かくなっても肩が下がりきらないことです。朝の通勤で上がった肩が、昼の室内でも少し残る。夕方の冷えで、その上にもう一段重なります。
首の後ろから後頭部にかけての筋肉は、頭の重さを支えながら、すくんだ肩にも引っぱられます。この張りが続くと、後頭部やこめかみが締めつけられるように重くなることがあります。夕方に出やすいのは、朝からの力みが積み重なったあとだからです。
座り仕事の方は、ここに画面をのぞき込む姿勢が加わります。頭が肩より前に出ると、首の後ろはそれだけで働きっぱなしになります。寒暖差で上がった肩と、前に出た頭。二つが同じ場所に負担を集めます。
はかぜ整体院では、頭痛の相談でも、頭や首だけを見ることはしません。肩甲骨が背中の上で動いているか、背骨がしなるか、骨盤が後ろに倒れて座っていないか。肩がすくんだまま下りてこない体には、下りてこられない理由がどこかにあります。そこを全身から確かめていきます。
寒さそのものは変えられません。変えられるのは、冷えたあとに肩が元の位置へ戻れるかどうかです。
一日に三回、肩を下ろすタイミング
一回目は、朝、建物に入った直後。上着を脱ぐついでに、両肩を耳に近づけるようにぐっと上げ、息を吐きながらすとんと落とします。三回。外で上がった肩を、室内に持ち込まないための区切りです。
二回目は昼食のあと。椅子に浅く座り、両手を後ろで組んで胸を開きます。肩甲骨を背中の真ん中に寄せて五秒、ゆるめて五秒。画面に向かって丸まった背中を、午後の前に一度戻します。
三回目は帰る前。日が落ちて冷える外へ出る前に、首にストールやマフラーを一枚。首の後ろが冷えなければ、帰り道の肩の上がり方が変わります。上着は、朝ではなく帰りの気温に合わせて選んでください。
温めたほうが楽な頭痛、冷やしたほうが楽な頭痛
後頭部から首すじが重く、締めつけられる感じの頭痛は、首や肩を温めると楽になることがあります。蒸しタオルを首の後ろに当てる、湯船に肩までつかる、といった方法です。
一方、こめかみがズキズキと脈打つように痛む、光や音がつらい、吐き気がある。こうした頭痛は、温めたり動いたりすると強まることがあります。暗く静かな部屋で休み、こめかみを冷やすほうが合う場合があります。
自分の頭痛がどちらに近いかわからないときは、痛みが出た時間、その日の過ごし方、何をしたら楽になったかを、数日ぶん書きとめてみてください。薬を飲んだ日も一緒に。受診するときにも、整体で相談するときにも、そのメモがいちばんの手がかりになります。
季節のせいにせず、すぐ受診してほしい頭痛
これまで経験したことのない強い頭痛が突然始まった。この場合は様子を見ずに、すぐ医療機関へ。ろれつが回らない、手足に力が入らない、物が二重に見えるといった変化を伴うときも同じです。
熱があって首の後ろが硬く、あごを胸につけにくい。頭を打ったあとから頭痛が続いている。日を追うごとに痛みが強くなっている。これらも先に病院で調べてもらってください。
頭痛薬を飲む日が月の半分近くになっている方は、薬そのものが頭痛を長引かせていることがあります。頭痛外来や脳神経内科で相談できます。こうしたことがなく、肩と首の張りに連れて出てくる夕方の重さであれば、体の側から見直せることがあります。