「まだ行くほどじゃない」で先延ばしの肩|一宮
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
肩の重さが戻ってきたのに「まだ行くほどじゃない」と先に延ばしている方へ。行くかどうかを痛みの強さではなく体の動きで決める方法と、延ばしているあいだに体の中で進むこと、整体より先に受診したほうがいい場合をまとめました。
肩こりは、行く時期を決めにくい症状です。ぎっくり腰のように動けなくなるわけではなく、仕事も家事もこなせてしまう。昨日より少し重い、くらいの変化では予約する理由になりません。そうして一ヶ月、二ヶ月と過ぎていきます。
決めにくいのは、痛みの強さで判断しようとするからです。痛みは日によって上下します。よく寝た朝は軽く、締め切りの前は重い。この物差しだと、軽い日が一日あるだけで「やっぱり大丈夫」になってしまいます。
物差しを動きに替えてみてください。朝、車をバックさせるときにどこまで振り向けるか。上の棚の物を取るとき、腕は耳の横まで上がるか。髪を後ろで結ぶ手が、前より低い位置で止まっていないか。動きは痛みほど日替わりで変わりません。先月できたことが今月やりにくいなら、重さの感じ方に関係なく、体は変わってきています。
延ばしているあいだに進むのは、かばう動きです。右の肩が上がりにくくなると、体は黙って腰を反らせたり、反対の肩をすくめたりして同じ動作をやり遂げます。本人は不自由を感じません。そのかわり、もともと何ともなかった場所に仕事が回ります。肩だけだったはずが、首や背中まで重くなってくるのはこの順番です。
はかぜ整体院では、重いところを揉んでほぐすことはしません。骨盤、背骨、肩甲骨がどうつながって動いているかを全身から見て、同じ場所に負担が戻ってくる理由を探します。かばう動きが少ない段階のほうが、見る場所は少なくて済みます。
一度楽になった経験のある方ほど、次の予約を遅らせがちです。前はもっとひどかった、という記憶が基準になるからです。比べる相手は、いちばん悪かった日ではなく、いちばん楽だった日にしてください。
家でできる、三つの動きの確かめ方
壁に背中をつけて立ち、両腕を前から上げていきます。腰が壁から離れずに、腕が耳の横まで来るか。途中で腰が反る、あごが前に出るなら、肩の動きを腰と首が手伝っています。
椅子に座って、体は正面のまま顔だけ左右に向けます。あごの先が肩の線にどこまで近づくか、左右で差があるか。差のあるほうへ向くとき、反対の肩が持ち上がっていないかも見てください。
背中で手を組めるか。片方の手を上から、もう片方を下から回して、指が触れるか。左右を入れ替えて、届かない側を覚えておきます。月に一度、同じ三つをやって、前回と比べる。これが自分で持てる物差しになります。
様子を見ずに、先に病院へ行ったほうがいい肩の重さ
腕や指にしびれがある、物をよく落とすようになった、腕に力が入りにくい。こうした変化を伴うときは、整体より先に整形外科で調べてもらってください。
夜、じっと寝ているだけで肩がうずいて目が覚める。腕をまったく上げられない。転んだりぶつけたりしたあとから痛みが続いている。これも、負担のかかり方の話とは別に診てもらう理由になります。
階段を上ったときなど、体を動かすと左の肩や腕が重くなり、胸の圧迫感や息切れを伴う場合は、肩の問題ではないことがあります。迷ったら内科か循環器の受診を先に。こうした心配がなく、動きが少しずつ狭くなってきた、という段階が、いちばん整えやすい時期です。