久々に走った翌日、全身が重い方へ|一宮
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
運動会や地域の行事で久しぶりに全力で走ったあと、脚ではなく腰や背中、肩まで重くなることがあります。ふつうの筋肉痛との見分け方、走ったあと数日の過ごし方、すぐ受診したほうがいい痛みをまとめました。
久しぶりに走った翌日、太ももやふくらはぎが痛いのは予想どおりです。予想外なのは、腰や背中、肩まで重くなること。走ったのは脚なのに、と不思議に思う方が多いです。
走る動きは、脚だけでやっているわけではありません。片脚で着地するたびに、体重の何倍かの衝撃が足から骨盤、背骨へ上がってきます。腕を振れば肩甲骨が動き、その反動を背中が受け止めます。ふだん歩く速さでしか使っていない体にとって、全力の数十秒は全身を使う運動です。
股関節が硬いと、脚を後ろへ蹴り出す動きを腰が代わりに反って作ります。猫背ぎみで肩甲骨が動きにくいと、腕振りのたびに首と肩に力が入ります。走っているあいだは夢中で気づきません。翌日になって、代わりに働いた場所が重くなります。
筋肉痛なら、動かしたときに痛み、二日目あたりをピークに一週間以内に引いていきます。押すと痛い場所もはっきりしています。一週間を過ぎても腰や背中の重さが抜けない、朝起きたときにこわばっている、というときは、筋肉の疲れだけでは説明がつきません。走ったことで、もともとあった動きの偏りが表に出てきたと考えたほうが合います。
はかぜ整体院では、重いところを一か所ずつ揉むのではなく、骨盤、背骨、肩甲骨の連動を全身から見ます。腰、背中、肩と別々に出ているように見えても、たどっていくと出どころがひとつ、ということがあります。約60分かけて、頭から骨盤まで順番に確かめていきます。
走ったのがきっかけだっただけで、原因は走る前からあった。そう考えると、来年に向けてやることも見えてきます。
走ったあと三日間の過ごし方
当日は、熱をもってズキズキする場所があれば冷やします。全体がだるいだけなら、ぬるめの湯にゆっくり浸かるほうが楽になります。水分は、のどが渇く前にこまめに。
翌日と翌々日は、じっとしているより、ゆっくり歩くほうが抜けは早いです。十分ほどの散歩で十分。痛い筋肉を強く伸ばしたり、ぐいぐい押したりするのは、傷んだところをさらに引っぱることになるので控えます。
階段の下りがつらいのは、太ももの前がブレーキをかける役をしているからです。手すりを持って、一段ずつ。三日目あたりから痛みが引いてきたら、もも裏やお尻を、息を止めずに軽く伸ばし始めてください。
来年の運動会の、ひと月前からやっておくこと
週に二度、早歩きを五分入れます。腕を大きく振って、歩幅をいつもより靴一足ぶん広げる。これだけで、股関節を後ろへ伸ばす動きと肩甲骨の動きを体が思い出します。
当日は、出番の前にその場で足踏みを三十秒、もも上げを十回、軽い小走りを一本。いきなり全力を出すと、体は準備のできていないところをかばって走ります。スタート直後に転ぶ大人が多いのは、頭の中の速さに脚がついてこないからです。
走り終わったら、すぐ座り込まずに二、三分歩いてください。急に止まると、脚にたまった血が戻りにくくなります。
筋肉痛だと思わずに、すぐ受診してほしい痛み
走っている最中に「ブチッ」という感覚があった、ふくらはぎやもも裏の一点が強く痛む、内出血が出てきた。これは肉離れの可能性があります。かかとの上を後ろから蹴られたような衝撃があり、つま先立ちができないときは、アキレス腱を傷めていることがあります。どちらも整形外科へ。
関節が腫れて体重をかけられない、ひねった覚えがある。これも先に病院です。
まれですが、激しい運動のあとに尿が赤茶色や黒っぽくなり、筋肉痛と強いだるさが続くときは、早めに内科を受診してください。こうしたことがなく、ただ全身が重い状態が長引いているなら、体の使い方を見直すいい機会になります。