行楽帰りの腰、抱っこの姿勢かも|一宮
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
秋の行楽で抱っこ紐のまま半日歩いた翌朝、腰が重くて布団から起き上がれない。ふだんの抱っこでは平気なのに、出かけた日だけ腰にくる理由と、翌日の体の起こし方、次の外出で負担を減らす準備をまとめました。
家の中での抱っこと、行楽地での抱っこは、同じ重さを抱えていても腰にかかる中身が違います。家なら泣き止んだところで下ろせますし、座れる場所もあります。行楽地では、人混みと階段と砂利道が続いて、下ろす場所も座る場所もないまま、気づけば数時間抱えたままになります。腰を休ませる切れ目が無いことが、いちばんの違いです。
もうひとつは、歩いていることです。立ったまま抱くときと違って、歩くたびに子どもの重さが上下に揺れ、その揺れを一歩ごとに腰で受け止めます。坂道や段差では歩幅が乱れ、受け止める角度も毎回変わります。平らな床の上で抱っこしている時間が長い人ほど、この揺れに腰が慣れていません。
抱っこ紐で前に抱えると、重さに引っぱられて上半身が前に倒れそうになるので、無意識に腰を反らせて釣り合いを取ります。産後はこの反りが出やすい時期です。短い時間なら戻せる反りが、半日続くと腰の後ろ側の筋肉が縮んだまま固まり、翌朝になって、起き上がろうとした瞬間に強く張ります。
肩にかけた荷物も見落とされがちです。おむつと着替えと水筒の入ったバッグを片側の肩にかけたまま歩くと、体は反対側へ傾きます。抱っこの重さと荷物の重さが別の方向に引くので、腰は前後と左右の両方で踏ん張ることになります。
翌日の腰の重さは、ほとんどの場合、慣れない負担に筋肉が張っている状態と考えられます。ただし、足にしびれが出る、立ち上がるときに脚に力が入らない、発熱がある、産後の出血が増えた。こうした変化が重なるときは、整体より先に産婦人科や整形外科で確かめてください。
翌朝、起き上がれないときの体の起こし方
仰向けのまま腹筋で起き上がろうとすると、固まった腰にいきなり力がかかります。まず横向きに転がり、下の肘で体を支えながら、脚を布団の外へ下ろす。脚の重さを使って上半身を起こすと、腰の仕事が減ります。
起きてすぐに抱っこをしないで、台所に立つ、顔を洗うといった、まっすぐ立つ時間を少しはさんでください。縮んだ腰の筋肉が、立っているうちにゆっくり伸びていきます。そのあとで抱き上げるなら、床からではなく、ベッドやソファのように高い位置に寝かせた子どもから。腰を深く曲げずに済みます。
その日は、抱っこを短く切ることだけ意識してください。前日に長く抱えた分、腰にはまだ張りが残っています。家の中なら下ろせる場所があるので、泣いていないときは下ろす。それだけで、張りが抜けていく時間を確保できます。
次に出かける前に、決めておくと腰が楽になること
まず、抱っこ紐の腰ベルトの位置です。おでかけ用に服を替えると、ベルトがいつもより下がっていることがあります。腰骨の上、お腹に食い込まない高さに締めてから出発します。ゆるいと、子どもの重さが肩と腰に落ちてきます。
休憩を、疲れてからではなく、場所で決めておく。駐車場から入口まで歩いたらベンチで一度下ろす、昼ごはんの前に一度下ろす。こうして先に決めておくと、人混みの中で座る場所を探して歩き続ける時間が減ります。
バッグは、肩かけよりリュックのほうが腰は楽です。前に子ども、後ろに荷物で、前後の重さが釣り合うからです。片側の肩に荷物をかけるしかないときは、途中で左右を替えてください。
靴は、歩きやすさで選ぶ。ヒールや底の薄い靴は、一歩ごとの揺れを大きくします。見た目で選びたい日は、行き帰りだけでも歩きやすい靴にしておくと、翌日の腰が変わります。