午後の肩の痛みを忘れた方の話|一宮
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
朝は平気なのに、午後になると肩が痛くて手が止まる。デスクワークの方に多いこの波について、なぜ午後に出るのかと、午後に持ち越さないための午前の過ごし方をまとめました。
午後の肩の痛みは、午後に始まったものではありません。朝、席に着いた時点から少しずつ積み上がってきたものが、昼を過ぎたあたりで自分に分かる大きさになる。そう考えたほうが実態に合っています。
座って画面を見ていると、頭は少しずつ前に出ていきます。頭は体の中でも重い部分で、背骨の真上に乗っているあいだは骨が支えてくれます。前に出たぶんだけ、首の後ろから肩にかけての筋肉が引き止め役に回ります。動かしているわけではないのに疲れるのは、この引き止めが休みなく続いているからです。
力を入れたままの筋肉は、中を通る血の流れが細くなります。午前のうちは余力でしのげても、休憩なしで続くと回復が追いつかなくなる。重い、だるいで済んでいたものが痛みに変わるのが、ちょうど午後の時間帯に当たります。
昼食のあとに姿勢が崩れやすいことも重なります。お腹がふくれると骨盤が後ろに倒れ、背中が丸まり、頭はさらに前へ出ます。午後いちばんの会議や資料作りで集中すると、その形のまま一時間、二時間と固まります。
夕方に頭まで重くなるのは、首の付け根の筋肉が後頭部につながっているためだと考えられます。ただ、今までにない強い頭痛、手のしびれ、ろれつが回りにくいといった症状があるときは、肩こりの延長と決めつけず、先に医療機関で診てもらってください。
午後に持ち越さないために、午前のうちにやっておくこと
痛くなってから肩を回すより、痛くなる前に形を崩しておくほうが効きます。目安は、まだ何ともない午前十時ごろと、昼休みの終わりです。立ち上がって両肘を後ろに引き、胸を開いて三回ほど深く息をする。席を立つ用事のついでで構いません。
画面の高さも見直してください。ノートパソコンを机にじかに置くと、視線が下がり、頭は必ず前に出ます。台に乗せて画面の上端を目の高さに近づけ、キーボードを別に用意すると、頭が背骨の上に戻りやすくなります。
昼食後は、椅子に深く座り直すところから始めます。お尻を背もたれの奥まで入れて骨盤を立てる。それを午後の最初の動作にしておくと、崩れた形のまま集中に入るのを防げます。
何時に痛くなるかを、三日だけ記録してみる
痛みに気づいた時刻と、その直前の一時間に何をしていたかをメモします。会議のあとに出るのか、資料を作り込んだあとか、電話を肩にはさんだあとか。三日分も並べると、自分の肩が苦手にしている場面が見えてきます。
気づく時刻が週を追って早くなっているなら、一晩では戻りきらなくなってきた合図です。休日にも同じ時間帯に痛むようになったら、仕事の姿勢だけの話ではなくなっています。相談するときにこのメモがあると、見立てがかなり早くなります。