授乳中に肩がすくむ、胸の縮こまりかも|一宮
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
授乳中の肩こりは、肩や背中をほぐしても戻りやすいのが特徴です。授乳の姿勢で体の前側に何が起きているのかと、肩が上がったまま固まっていないかを自分で確かめる方法をまとめました。
授乳の時間は、一回あたり十数分から長ければ三十分ほど。それが一日に何度も、昼夜を問わずくり返されます。そのあいだ体は、赤ちゃんを支えるために腕を前で抱え、顔をのぞき込むために背中を丸め、同じ形で止まっています。
この形でいちばん縮んでいるのは、胸の前にある筋肉です。胸の筋肉は鎖骨や肋骨から腕の付け根へつながっていて、縮んだまま固まると、肩を前へ、内側へと引き込みます。肩が前に入ると、それを後ろから引き戻そうとして、肩甲骨まわりや首の後ろの筋肉が休みなく引っぱられる。つらさを感じるのは後ろ側でも、引っぱっている元は前側にある、という関係です。
肩をすくめる癖も重なります。赤ちゃんを落とさないように腕に力を入れると、肩は自然と耳のほうへ上がります。気温が下がる季節は、寒さでさらに肩が上がりやすくなります。上がった肩は、首の横から肩先にかけての筋肉をずっと縮めたままにします。
後ろ側をほぐして一時的に楽になっても、次の授乳でまた前側が縮めば、同じ引っぱり合いが始まります。授乳中の肩こりが「揉んでもすぐ戻る」と感じやすいのはこのためで、前側がゆるむ時間を一日のどこかに作ることが大切になります。
授乳のあとに胸の一部が赤く腫れて熱を持つ、寒気や発熱がある、といった場合は、筋肉のこりとは別の原因が考えられます。まず産婦人科や母乳外来に相談してください。
肩が上がったまま固まっていないか、確かめる方法
鏡の前で、両腕をだらんと下げて立ってみてください。そこから一度、肩をぎゅっと耳に近づけ、ストンと落とします。落としたあとの肩が、最初に立ったときより明らかに下がっていたら、ふだんから肩が少し上がったままになっている合図です。
あお向けに寝たときの肩の浮き方も目安になります。両腕を体の横に置いて力を抜いたとき、肩の後ろが床から浮いて、手のひらが自然と下を向く。胸の前が縮んで肩が前に引かれていると、こうなりやすいです。
授乳の姿勢で、前側を縮めすぎない工夫
赤ちゃんに体を近づけるのではなく、授乳クッションや丸めたバスタオルで赤ちゃんの高さを上げて、胸の位置まで持ってきてください。のぞき込む角度が浅くなるだけで、背中の丸まりと胸の縮みはかなり減ります。
肩をすくめているかどうかは、授乳の途中で一度、息を吐きながら肩を下ろしてみると分かります。下ろせる余地があったなら、それまで無意識に力が入っていたということです。
寝る前には、床に座って両手を体の後ろにつき、胸を天井へ向けるように少し持ち上げて、ゆっくり呼吸をくり返します。縮んだ前側を伸ばす時間を、一日の終わりに一度つくっておくと、翌朝の肩の重さが変わってきます。