「身長伸びました」と笑った男性の話|一宮
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
整体のあとに「背が伸びた気がする」と感じる方がいます。骨が伸びるわけではないのに、なぜ背が高くなったように感じるのか。姿勢と見た目の身長の関係と、自分の背中の丸まり具合を測る簡単な方法をまとめました。
大人になってから骨そのものが伸びることはありません。それでも施術のあとに背が伸びたように感じるのは、丸まっていた背中や前に出ていた首が起きて、頭の位置が高くなるからです。変わっているのは骨の長さではなく、骨の並び方のほうです。
背骨はまっすぐな一本の棒ではなく、ゆるやかなS字を描きながら積み重なっています。背中が丸まってその弯曲が強くなると、同じ長さの背骨でも、上から下までの高さは低くなります。猫背の方が並んで写真を撮ると、実際の身長より小さく写るのはこのためです。
身長は一日の中でも変わります。朝は背骨のあいだの椎間板が水分を含んでふくらんでいて、夕方にかけて体重を受け続けるうちに少しずつ縮みます。朝より夕方のほうが低く測れるのは自然なことで、その差に姿勢の崩れが上乗せされると、夕方の自分はさらに小さくなっています。
肩こりと背中の丸まりは、別の悩みのようで同じところから来ていることがよくあります。頭が前に出ると、その重さを首から肩の筋肉が支え続けることになるからです。背が伸びたように感じるほど姿勢が起きると、肩の重さも一緒に軽くなる方が多いのは、この支え方が変わるためです。
年々身長が縮んでいる、背中が丸くなってきたうえに背中や腰に強い痛みがある、という場合は、骨の状態が関わっていることがあります。先に整形外科で相談してください。
背中の丸まり具合を、自分で測ってみる
壁に背中をつけて立ち、かかと・お尻・肩甲骨・後頭部の四か所がつくかどうかを見ます。後頭部だけ壁から離れる方は、首が前に出ている状態です。肩甲骨がつかない方は、背中の上のほうが丸まっています。
家族に頼めるなら、壁に背をつけた状態と、力を抜いていつもどおり立った状態で、頭の高さに印をつけてもらってください。その差が、今の姿勢で失っている高さの目安になります。数か月おきに同じ方法で測ると、姿勢の変化を数字で追えます。
背の高さを保つための、毎日の小さな習慣
朝起きたときが一日でいちばん背が高い時間です。その高さを夕方まで少しでも残すには、座っている時間の過ごし方が大きく関わります。深く座って骨盤を立てる、画面を目の高さに上げる。この二つだけでも、背中が丸まったまま固まる時間は短くなります。
仕事の合間には、立ち上がって頭のてっぺんを天井へ引き上げるように背伸びをしてみてください。数秒で構いません。丸まった形を一日に何度かほどいておくと、夕方の肩の重さや、帰り道に感じる背中の疲れが変わってくることがあります。