体育座りで丸まる背中、座り方かも|一宮
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
運動会や集会の練習で体育座りが続くと、子どもの背中の丸まりが気になる方もいると思います。体育座りが背中を丸くしやすい理由と、「背筋を伸ばして」と言う代わりに家でできることをまとめました。
体育座りは、膝を胸の前で抱えて、お尻だけで床に座る姿勢です。膝を抱えると太ももの裏が引っぱられて、骨盤が後ろに倒れます。骨盤が倒れると、その上に乗っている背骨は丸くならないとバランスが取れません。つまり、体育座りで背中が丸まるのは本人のだらしなさではなく、座り方の形がそうなっているからです。
しかも、この姿勢でじっと待つ時間は、練習の時期には意外と長くなります。丸まった形で長く過ごすと、太ももの裏やお腹の前側が縮んだ状態に慣れていき、普段の立ち姿や椅子に座る姿勢にも丸まりが残りやすくなります。
「背筋を伸ばして」と声をかけても、すぐ戻ってしまうのはそのためです。背筋を伸ばすには、骨盤を起こすための筋肉の柔らかさと力が要ります。太ももの裏が硬いままだと、気をつけている間しか伸ばしていられません。
だから注意の回数を増やすより、伸ばしていても疲れない体に近づけるほうが、子どもにとっても親にとっても楽です。成長期は骨が伸びる速さに筋肉の柔らかさが追いつかない時期もあり、急に姿勢が崩れたように見えることもあります。
子ども自身が姿勢を気にし始めるのは、たいてい誰かに指摘されたあとです。家では責める言い方を避けて、一緒に体の硬さを確かめるくらいの関わり方のほうが続きます。
家でできる、姿勢の見方
壁にかかとをつけて、ふつうに立ってもらいます。そのとき後頭部が自然に壁につくか見てください。あごを上げないと頭がつかない場合は、頭が前に出た姿勢が癖になっているかもしれません。
もう一つは、床に脚を伸ばして座る長座です。背中を丸めずに座っていられるか。すぐ後ろに手をついてしまうなら、太ももの裏の硬さが骨盤を後ろへ引っぱっている合図です。
体育座りの前後に、ひと工夫
座る前に、脚を伸ばして前屈するストレッチを20秒ほど入れておくと、太ももの裏がゆるみ、骨盤が倒れにくくなります。座ったあとは、立ち上がって両手を上に伸ばし、大きく背伸びを一回。丸まっていた背中を反対に伸ばしておくだけで、丸まりっぱなしの時間を区切れます。
家で床に座るときは、あぐらや正座など座り方を時々変えるのもおすすめです。同じ形で長く座らないだけでも、一か所に負担が集まり続けるのを防げます。
背中や腰の痛みを繰り返し訴える、左右の肩の高さや背中の盛り上がりに差が目立つ。そういうときは姿勢の癖だけで片づけず、整形外科で一度見てもらってください。