椅子で足を組む癖がついた子へ|一宮
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
子どもが椅子で足を組む癖は、注意しても戻ってしまうことが多いものです。組む形そのものより、組まないと座っていられない理由のほうに目を向けると、家でできることが見えてきます。見分け方と、椅子まわりで変えられることをまとめました。
足を組む癖を直そうとして「組まないの」と声をかけても、しばらくするとまた組んでいる。これは本人の気の緩みというより、組んでいる形のほうが体にとって座りやすい状態になっている、と考えたほうが筋が通ります。
座ったとき、体重は左右のお尻の骨で受けています。この受け方に左右差があると、体は倒れないように片側の脚を上げて支えを作ろうとします。足を組むのは、そのバランスの取り方の一つであることがあります。
子どもの場合、体そのものより、椅子と机の高さが合っていないことが入口になっている場合も少なくありません。足の裏が床につかない椅子では、ぶらぶらする脚を落ち着かせるために組んだり、椅子の脚に引っかけたりしやすくなります。
成長期は背が伸びるたびに、椅子と机の合う高さが変わります。去年ちょうどよかった学習机が、いまの体には低すぎたり高すぎたりすることは珍しくありません。癖を責める前に、座る環境を体に合わせ直すところから始めるほうが、子どもにとっても負担が少ない方法です。
背中を丸めたときに背骨の左右の盛り上がりに差がある、片方の肩だけが明らかに高いといった様子が見られるときは、姿勢の癖とは別に確認が必要なことがあります。学校の健診で指摘を受けた場合も含めて、整形外科で相談してください。
家で見られる、左右差の簡単な確かめ方
子どもに鏡の前でまっすぐ立ってもらい、左右の肩の高さと、腰に手を当てたときの手の高さを一緒に見てみます。親が指摘するより、本人が鏡で見て気づくほうが、座り方を意識するきっかけになりやすいです。
もうひとつは、どちらの脚を上にして組んでいることが多いかを数日だけ観察することです。いつも同じ側を上にしているなら、体の使い方に偏りがあるサインのことがあります。逆に、日によって組む向きが変わるなら、座る環境のほうが原因に近いかもしれません。
椅子と机まわりで変えられること
足の裏が床にぺたりとつく高さが基本です。つかない場合は、足元に踏み台や厚めの本を置いて、膝がおよそ直角になるようにします。脚の置き場ができると、組まなくても落ち着いて座れることがあります。
座面が深すぎて背もたれに届かないときは、背中にクッションを挟んで奥行きを詰めます。浅く座って背中を丸める形になりにくくなります。
机は、座って肘を曲げたときに、肘より少し高いくらいが目安です。机が低いと体を前に倒し、高いと肩をすくめて書くことになり、どちらも長く座っていられない姿勢につながります。