腰痛改善コース、運転の後の腰に|一宮
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
運転のあと、車を降りてもすぐには腰が伸びない。同じ「座りっぱなし」でも、椅子と車では腰にかかり方が違います。運転席で腰が固まる仕組みと、シートの合わせ方、降りる前の一手をまとめました。
デスクワークの腰痛と運転後の腰痛は、似ているようで中身が違います。椅子なら、つらくなれば座り直せます。足を組み替えることもできる。運転席ではそれができません。右足はペダルの上、腰の角度はシートが決めたまま、目的地まで固定されます。
運転席のシートは、背もたれがやや後ろに倒れていて、座面の前側が少し高い形になっていることが多いです。この形に体を預けると、骨盤は後ろへ傾きます。骨盤が倒れたぶん背骨の下のほうは丸まり、腰の一か所に体重が集まりやすくなります。
そこへ、右足だけを動かし続ける事情が重なります。アクセルとブレーキを踏み替えるあいだ、骨盤の右側はわずかに引き上げられた状態が続く。左右で違う形のまま長時間固まるので、降りたときに片側だけ張っている、という感じ方になることがあります。
車の振動も無視できません。細かい揺れが続くあいだ、体は倒れないように小さく支え続けています。自覚のないまま働いている力なので、「ただ座っていただけなのに」という感覚とのずれが起きます。
降りた直後に伸びない理由も、ここにあります。固まっているのは腰の筋肉だけでなく、股関節の前側です。ずっと曲げたままだった場所が縮んでいるので、立ち上がっても骨盤が起き上がらず、前かがみのまま数歩歩くことになります。
休憩のたびに腰を反らせて伸ばす方は多いですが、股関節の前が縮んだままだと、反る動きは腰の一点に集まります。伸ばした直後は気持ちよくても、運転を再開すると同じところに戻るのは、この順番が関わっていることがあります。
脚の後ろへ走る痛みやしびれ、足に力が入りにくい、足先の感覚が鈍いといったものが混ざるときは、張り以外の仕組みが関わっている可能性があります。運転を続ける前に整形外科で確認してください。
シートは、背もたれより先に座面を見る
背もたれの角度から合わせる方が多いのですが、先に決めたいのは座面です。お尻を背もたれの根元まで入れて、太ももの裏が座面から浮かない位置にする。ここが決まると、背もたれに預ける量が自然に減ります。
背もたれは、倒しすぎると骨盤が後ろへ流れます。ハンドルに手を伸ばしたとき、肩が背もたれから浮かない角度が目安です。肩が浮くようなら倒しすぎで、その分を腰で支えることになります。
腰のうしろに隙間が空く場合は、薄いタオルを一枚だけ挟むと角度が保ちやすくなります。厚みを足すほど良いわけではなく、入れすぎると今度は反りすぎて別の張り方になります。
降りる前と、降りたあとの一手
停車してすぐ降りずに、シートに座ったまま片方の膝を数回持ち上げてみてください。股関節を動かしておくと、立ち上がったときに骨盤が起きやすくなります。
降りたあとは、腰を反らせるより先に、片足を一歩うしろへ引いて体重を前の足へ乗せます。うしろ足の付け根が突っぱる感じがあれば、そこが縮んでいた場所です。10秒ほどで足ります。
長距離のときは、休憩の回数より「降りて歩く」ほうを増やすと戻りやすいです。サービスエリアで座って休むと、姿勢としては運転中と同じ形が続きます。