ゴリゴリされると思っていた方の話|一宮
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
整体は痛いものだと身構えて来られる方は少なくありません。強く押されると効いた気がするのはなぜか、痛みと変化は比例するのか、初めての回に何をするのか。心配ごとの中身を分けて書きました。
「もっとゴリゴリやられると思っていた」という感想は、期待外れという意味ではなく、整体という言葉に痛いイメージが結びついている、ということだと受け取っています。実際、強く押されるのが怖くて来られない方と、やさしいだけでは物足りないのではと心配する方が、同じくらいいます。
強く押されたときの「効いている感じ」は、たしかにあります。強い刺激が入ると、その場では感覚が変わり、押された場所の感じ方が一時的に鈍くなります。スッキリしたという実感になりやすいのはこのためで、体の形が変わったこととは別の話です。
揉み返しと呼ばれる、翌日の重だるさもここに関係します。強い圧に対して、筋肉は縮んで身を守ろうとします。力ずくでほぐした場所が数日後には前より硬い、という経験をされた方は、この反応が起きていたと考えられます。
当院が強く揉まないのは、我慢を求めない方針というだけでなく、張っている場所そのものが原因とは限らないからです。硬くなっている場所は、動けていない別の場所の肩代わりをしていることがあります。肩代わりしている側だけをゆるめても、頼っている構図が残れば同じ形に戻ります。
施術中が穏やかなぶん、途中で「本当に効いているのか」と思うのは自然なことです。判断の材料は、その場の刺激の強さではなく、終わったあとに動きがどう変わったかのほうにあります。最初に鏡の前で肩の高さや重心を見ておくのは、その比べる材料を持っておくためです。
ボキボキと鳴らす調整もしていません。音は関節の中で起きる現象で、鳴ったから整ったという関係ではないためです。首まわりを勢いよく動かされることに不安がある方は、その旨を最初にお伝えください。
なお、押して痛いのではなく、じっとしていても痛む、夜中に目が覚めるほど痛む、発熱をともなうといった場合は、体の使い方とは別の原因を先に確認したほうがいい場面です。整形外科で相談してください。
痛みの強さと、変化の大きさは別のもの
痛気持ちいいくらいが効く、という感覚は広く共有されていますが、刺激の強さは「どれだけ感じたか」の目安であって、「どれだけ変わったか」の目安ではありません。同じ強さでも、押す場所と方向が違えば結果は変わります。
判断しやすいのは、動かしたときの差です。上を向く、腕を上げる、振り返る。施術の前後で同じ動きをしてみると、力を抜いたまま動ける範囲が変わっているかどうかで比べられます。
一度で全部戻るわけではありません。長く続いた形ほど、体はその形を普通だと覚えています。変化が残る長さを見ながら間隔を決めていくほうが、回数だけを増やすより負担が少ないです。
初めての回に何をするか
最初にするのは、今どうなっているかを一緒に見ることです。鏡の前で肩の高さや重心の乗り方を確認し、どこが動けていないのかを検査してから施術に入ります。
何を聞かれるのだろう、と身構える必要はありません。いつからか、どんなときにつらいか、思い当たることがあるか。答えづらければ「わからない」で構いません。
痛みが不安な方は、遠慮なく途中で言ってください。強さは調整できますし、触られたくない場所があればそこを避けて組み立てます。