一番つらい所を聞かれて困る方へ|一宮
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
「どこがいちばんつらいですか」と聞かれて答えられない方へ。肩も腰も背中も同じくらいつらいのはなぜか、全身の不調を人に伝えるための整理の仕方、相談の前に書き出しておくと役立つことをまとめました。
整体でも病院でも、最初に「どこがつらいですか」と聞かれます。けれども、肩も腰も背中も同じくらいつらい方にとって、一か所を選ぶのは難しい質問です。全部と答えるのは大げさだろうか、と遠慮してしまう方もいます。
一か所に決められないのは、感じ方があいまいだからではありません。体は負担を一か所で受けきれなくなると、近くの部分へ少しずつ分けて逃がします。その逃がし先がいくつも重なると、つらさの出どころも一つではなくなります。どこも同じくらいつらい、というのは体の状態をそのまま言い表していることが多いです。
全身のつらさを順位で伝えようとするより、いつ、何をしたときに、どこが出るかで伝えるほうが、相手には状況が伝わります。朝起きたときは腰、仕事の後半は肩、夜は背中、というように時間で分けると、それぞれがどんな場面の負担と結びついているかが見えてきます。
ばらばらに見えるつらさも、並べてみると、座っている時間が長い日にまとめて出る、寝不足の翌日に強い、といった共通点が見つかることがあります。共通点が分かれば、一か所ずつほぐすより、元になっている場面から見直せます。
全身のだるさや痛みに、発熱や体重の減少、関節の腫れ、眠れないほどの痛みが加わる場合は、体の使い方以外の原因も考えられます。まずは内科などで相談してください。
相談の前に書き出しておくと役立つこと
スマートフォンのメモに、つらい場所を順位なしで全部書き出し、それぞれに「いつ出るか」を一言添えてみてください。朝、夕方、雨の前、座りっぱなしのあと、といった程度で十分です。
あわせて、つらさが軽くなる場面も書いておくと手がかりが増えます。お風呂のあと、歩いたあと、休みの日など、楽になる条件は、負担の元がどこにあるかを逆から教えてくれます。
全部つらい日にまず整えるところ
どこから手をつけていいか分からない日は、呼吸から始めると全身に届きます。あお向けになり、お腹と肋骨の横がふくらむようにゆっくり息を吸い、長めに吐きます。浅い呼吸で固まった首や肩、背中の緊張が、まとめてゆるみやすくなります。
それでも残るつらさが、翌日にどこへ出るかを見ておくと、自分の体がいちばん負担を受けやすい場所が分かってきます。
横になっても楽にならない日は、立ち上がって家の中を少し歩くほうが合うこともあります。じっとしているより動いたほうが楽になるなら、固まった状態が続いていることがつらさの一因になっている可能性があります。