寝返りで膝が引っかかる方へ|一宮
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
寝返りのときに膝が一瞬引っかかる感じは、痛みと呼ぶほどではないぶん見過ごされがちです。寝ている間に膝へねじれが集まる仕組みと、寝方で減らせること、受診を考えたほうがいいサインをまとめました。
寝返りは、肩と骨盤が少し時間差で回ることで体をひっくり返す動きです。そのとき本来は、股関節と背骨がねじれの大半を受け持ちます。ところが股関節の動きが硬かったり、腰まわりが固まっていたりすると、足りないねじれを膝が引き受けることになります。
膝はもともと曲げ伸ばしが得意な関節で、ねじる動きは得意ではありません。日中は筋肉が働いて膝を守っていますが、眠っている間は力が抜けているので、引っかかりや違和感として表に出やすくなります。昼間は平気なのに夜だけ気になる、というのはこのためです。
横向きで寝る方は、上になった脚が前へ倒れ、膝が内側へねじれた形で長く止まっていることもあります。朝起きたときの膝のこわばりが、前の晩の寝姿勢と関係していることは珍しくありません。
引っかかりが痛みになる前は、原因を探しやすい時期でもあります。膝そのものより、股関節の開き具合や、骨盤の左右の動きの差を見ていくと、膝がかばっているものが見えてくることがあります。
寝具が柔らかすぎて腰が沈み込む場合も、寝返りのたびに骨盤が回りにくくなり、そのぶん膝や足先で体を返そうとする動きが増えます。朝の違和感が続くなら、寝具の沈み方も見直す候補に入れてください。
寝ている間の膝のねじれを減らす
横向きで寝る方は、膝の間にクッションや丸めたバスタオルを挟むと、上の脚が前へ倒れ込みにくくなり、膝が内へねじれた形で止まる時間が減ります。
あお向けで寝る方は、膝の下に薄いクッションを入れて少しだけ曲げると、腰まわりの緊張が抜け、寝返りのときに骨盤が回りやすくなります。寝返りは、膝から動かさず、先に顔と肩を向けてから体がついてくる順番を意識するだけでも、膝の負担は変わります。
寝る前に、あお向けで両膝を立て、そろえたまま左右へゆっくり倒す動きを数回繰り返すと、骨盤と腰まわりのねじれる動きが引き出されます。痛みが出ない範囲で、倒しやすさの左右差も確かめてみてください。
様子を見ずに受診したほうがいいとき
膝が腫れて熱を持っている、急に曲げ伸ばしができなくなって途中で止まる、ぶつけたりひねったりした後から引っかかりが始まった、といった場合は、関節の中で何かが挟まっている可能性があります。整形外科で画像を撮ってもらってください。
歩くたびに膝が抜けるような感覚がある、階段で急に力が入らなくなる場合も、靭帯や半月板の確認が先です。そのうえで、膝以外の動きを整える段階に進むほうが安心です。