連絡帳を書く時間に背中が固まる|一宮
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
育児中は、座れる時間そのものが短くなります。それでも背中が固まるのは、座っている長さより、座る前に体がどんな形をしていたかが関わっていることがあります。短い時間で張ってくる仕組みと、書きものの前に挟める確かめ方をまとめました。
「長く座ったから固まる」という説明だと、育児中の背中のつらさは筋が通りません。まとまって座る時間はむしろ減っているのに、肩甲骨のあいだの張りは増える。ここで見ておきたいのは、座っていた時間の長さではなく、座り始めたときの体の形のほうです。
抱っこも授乳も、腕を体の前に出して、肩と胸を内側へ寄せる動きです。その形のまま机に向かえば、胸の前側は縮んだまま、背中だけが引き伸ばされ続けます。背中が固まるというより、伸ばされたまま張っている、という言い方のほうが近いことがあります。
張っている側をほぐしても戻りやすいのは、縮んでいる側が残るからです。背中に湿布を貼っても、胸まわりが縮んだままなら、また同じ形へ引き戻されます。楽になったのに翌日には元通り、という繰り返しは、この構図で起きていることがあります。
夜のこの時間が、一日で唯一自分の姿勢を選べる時間、という方も多いはずです。だとすれば、正しい座り方を覚えるより、座る前に一度だけ形を戻すほうが、手間に対して返ってくるものが大きいと思います。
背中の張りに、腕のしびれ、指先の感覚の鈍さ、物を落としやすいといったものが混ざるときは、張り以外の仕組みが関わっている可能性があります。その場合は整形外科で確認してください。
座る前に、縮んでいる側を一度ひらく
立ったまま、両手を体の後ろで軽く組んで、胸を前に出すように肩を開きます。10秒ほどで足ります。ストレッチとして頑張るというより、縮んだ形をいったん解除してから座る、という順番そのものが目的です。
手を後ろで組みにくい方は、ドアの枠に片手をついて、体を反対側へゆっくり向けるだけでも胸の前側が伸びます。左右どちらもやってみて、突っぱり方に差がある側を覚えておくと、抱っこの向きの偏りが見えてきます。
書きものの姿勢は、机より座り方で決まる
ノートに顔を近づけようとすると背中が丸まりますが、きっかけは背中ではなくお尻の位置にあることが多いです。座面の手前に浅く座ると骨盤が後ろに倒れ、上半身は前へ倒すしかなくなります。お尻を奥まで入れ直すだけで、背中を起こしておく力が要らなくなります。
床に座って書く方は、あぐらより、片膝を立てるか、正座からお尻を少し横に下ろす形のほうが骨盤が立ちやすいです。壁に背中をつけて座れるなら、それがいちばん楽な日もあります。
書き終えたあとに背中が固まっている日は、立ち上がってすぐ背中を反らすより、深く息を吸って肋骨を左右に広げるほうが戻りやすいことがあります。