脚立で上を向く作業が続く方へ|一宮

公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS

著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)

見上げたまま手を動かす作業は、首だけでなく腰にも負担が回ります。上を向いたとき体の中で何が起きているのか、肩甲骨が動けているかを壁で確かめる方法、作業の合間に挟めるリセットをまとめました。

天井や高い棚に向かう作業では、首を反らせる・腕を肩より上げる・足場の上でバランスを取る、の三つが同時に続きます。どれかひとつなら短時間で済む負担が、抜け出せない形で重なるところに、この姿勢のつらさがあります。

上を向くと、首の後ろの筋肉は縮んだまま頭の重さを支え続けます。頭は体の中でも重い部分なので、支える角度がつくほど必要な力も増えます。それでも首だけが疲れる感じにならないのは、背中が反って、その反りを腰が受け止めているからです。

腕を肩より上へ上げる動きは、肩の関節だけでは足りず、肩甲骨が上向きに回ることで最後まで上がります。肩甲骨が動けていないと、足りない高さを肩をすくめて補うことになり、首の付け根に力が入り続けます。首と腰が同時に張るのは、一つの動作を上と下で分担しているからだと考えられます。

仕事の内容そのものは変えられないことがほとんどです。変えやすいのは、同じ形でいる時間の長さと、足場や道具の高さのほうです。脚立をもう一段上げて見上げる角度を浅くできる場面がないか探すほうが、体操を足すより効くことがあります。

見上げたときに腕や手へしびれが走る、力が入りにくい、めまいがするという場合は、筋肉の張り以外が関わっている可能性があります。その姿勢は続けずに、整形外科で確認してください。

肩甲骨が動けているかを、壁で確かめる

壁に背中をつけて立ち、腰と壁のすきまを手のひら一枚ぶんにします。その形を崩さずに、両腕をまっすぐ上へ上げてみてください。腰が壁から離れてしまう、腕が耳の横まで来ないという場合は、肩甲骨の動きが足りず、腰の反りで補っている可能性があります。

上げる途中で肩が耳に近づいてすくむかどうかも見ておきます。すくまずに上がりきる高さが、いまの体で無理なく使える範囲の目安になります。

作業の合間に、反った背中を戻す

見上げる作業のあとは、反った背中をまっすぐへ戻すところまでで足ります。反対方向へ強く丸める必要はありません。壁に背中を預けて、背中全体が壁につく感じを一度つくると、反りが抜けやすいです。

首は、大きく回すより、顎を軽く引いて後頭部を上へ伸ばす形を数秒保つほうが、縮んでいた後ろ側がゆるみます。脚立の上ではなく、必ず床に降りてから行ってください。

足場の上では、バランスを取るために足裏と腰へ力が入り続けます。降りたときに一度足踏みをして、体重を左右にかけ直すだけでも、固まったまま次の作業に入るのを避けられます。

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