有休までは取れない肩こりの方へ|一宮
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
病院に行くほどではない、仕事を休むほどでもない。けれど毎日つらい。この「中くらいのつらさ」がいちばん放置されやすいところです。様子を見ていい状態とそうでない状態の分け方、休みを取らずに肩への負担を減らす時間の使い方をまとめました。
「休むほどではない」という言い方は、つらさの大きさを表しているようでいて、実際には休みの取りにくさを表していることがあります。同じ痛みでも、代わりのいる職場なら休み、いない職場なら我慢する。体の側の事情ではなく、仕事の側の事情で判断が決まっているわけです。
首や肩のこりは、その日一日の重さだけでは測りにくいものです。忙しい日に重く、休んだ日に軽いのは当たり前なので、一日を切り取っても良くなっているのか悪くなっているのかは分かりません。見るなら数週間の幅で、同じ曜日・同じ時間帯どうしを比べたほうが変化がつかめます。
我慢している期間が長くなると、つらい場所をかばう動きが体に染みついていきます。首が回りにくいぶんを体ごと向いて補う、腕を上げにくいぶんを肩をすくめて補う。その補い方自体が新しい負担になって、はじめの場所とは別のところが張ってくることがあります。
一方で、日中に変えられることは意外と限られています。仕事の内容も、机や椅子も、すぐには変わりません。変えやすいのは姿勢そのものより、同じ形でいる時間の長さのほうです。いい姿勢を作ろうとするより、悪い形が続く時間を短く切るほうが、働きながらでは現実的です。
そのうえで、様子を見ていい状態かどうかだけは、早いうちに分けておいたほうがいいです。しびれや力の入りにくさが混ざっているときは、筋肉の張りとは別の仕組みが関わっていることがあります。
様子を見ていいか、3つで分ける
一つめは、寝て起きたときに軽くなっているかどうかです。朝がいちばん楽で、夕方に向かって重くなっていくなら、その日の使い方で積み上がっているぶんが大きいと考えられます。逆に、朝から重い日が続いている、寝ても戻らない、という状態が何週間も変わらないなら、一度みてもらったほうがいい段階です。
二つめは、つらい範囲が広がっていないかどうかです。はじめは肩の上だけだったのが、首の付け根から肩甲骨のあいだ、腕の外側へと広がってきているなら、かばう動きが増えているサインのことがあります。
三つめは、こり以外のものが混ざっていないかどうかです。手や指のしびれ、握力が落ちた感じ、ボタンが留めにくい、腕を上げる途中で強く痛む。こうしたものがあるときは、様子を見ずに整形外科で確認してください。
休みを取らずに、肩への負担を減らす
同じ形が続く時間を切るのが目的なので、水をくみに行く、書類を取りに行くといった、もともと仕事に含まれている用事を一度にまとめず、時間を空けて使うだけでも足ります。体操の時間を新しく作ろうとすると、忙しい日から先に消えていきます。
座り直すときは、背すじを伸ばすより先に、お尻の位置を椅子の奥まで入れ直してください。骨盤が後ろに倒れたまま胸だけ張ると、腰と首の両方に力が入ります。奥に座り直すと背中が自然に起きるので、力で保つ必要が減ります。
画面の高さも、視線がやや下向きになる位置にあるかを一度だけ確かめておくと、そのあと毎日効いてきます。ノートパソコンを机に直接置いていると、多くの場合は画面が低すぎて、頭が前に出た形のまま固定されます。