鏡の前で歪みを言い当てる整体|一宮
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
肩の高さが左右で違う気がする、体が片側に傾いている気がする。けれど自分の体を正面や横からじっくり見る機会はほとんどありません。家の鏡とスマホで今の姿勢を確かめる手順と、見えた形から読めること、見たあとに気をつけたいことをまとめました。
自分の姿勢は、自分がいちばん見えていません。毎朝鏡を見ていても、見ているのは顔と髪で、肩の高さや頭の位置までは目がいきません。しかも鏡の前に立つと、人は無意識に背すじを伸ばします。ふだんの形とは別の姿で確認していることになります。
体の傾きには、つらい場所の手がかりが出ていることがあります。たとえば片方の肩が下がっていると、下がった側の首から肩にかけての筋肉は、腕の重さを引き上げるために働き続けがちです。頭が前に出ている人は、首の後ろで頭の重さを支える時間が長くなります。痛む場所と、形の崩れている場所が一致していることは少なくありません。
ただ、形は結果であって、原因そのものではありません。肩が下がっているのは、骨盤が傾いていて背骨がそれを打ち消すように曲がっているからかもしれませんし、いつも同じ側の手でバッグを持つ習慣のせいかもしれません。見えた形から「どこで何が起きているか」を順にたどっていく必要があります。
それでも、一度自分の形を見ておく意味は大きいです。「肩こりがある」という感覚だけだと、揉む場所ばかり探してしまいます。「右肩が下がって、頭が前に出ている」とわかると、座り方や荷物の持ち方といった、日中に変えられることが見えてきます。
家で自分の姿勢を確かめる手順
鏡を見るより、スマホで撮ってもらうほうが正確です。家族に頼めない場合は、スマホを胸の高さに立てかけてセルフタイマーを使います。服は体の線が見える薄手のものにして、裸足で立ってください。
撮る前に、その場で足踏みを10回ほどしてから止まります。意識して「いい姿勢」を作らないためです。正面と真横の2枚を撮ります。
正面の写真では、左右の耳たぶ、肩の先、腰の一番くびれたところの高さを見比べます。横の写真では、耳・肩・腰の出っぱり・くるぶしが縦に並んでいるかを見ます。耳が肩より前にあるなら頭が前に出ている形、肩が耳より前に丸まっているなら巻き肩の傾向です。
見えた形を、そのまま力で直そうとしない
写真で傾きが見つかると、胸を張ったり肩を引いたりして、力で戻したくなります。ただ、無理に作った姿勢は数分しか続かず、そのあいだ別の筋肉が固くなります。形を見るのは、毎日の過ごし方を見直すきっかけとして使ってください。
同じ条件で、1〜2週間おきに撮り比べるのがおすすめです。一枚だけだと、その日の疲れや立ち方のくせに左右されます。何枚か並べると、いつも同じ方向に崩れているのか、日によって違うのかがわかります。
背中の片側だけが盛り上がって見える、前かがみになると左右の背中の高さが大きく違う、短いあいだに急に体が傾いてきた。このような場合は姿勢の癖とは別の理由も考えられるので、先に整形外科で確認してもらってください。