立ち仕事なのに座ると腰が痛い|一宮

公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS

著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)

一日中立っているのに、休憩で椅子に座ると腰が痛む。立っているほうが楽だから座らない、という方に向けて、立ち続けた体に何が起きているのか、休憩での座り方、勤務中に変えられること、様子を見ないほうがいいサインをまとめました。

立ち仕事の腰痛は、座り仕事の腰痛とは出方が違います。座り続ける仕事では、腰が丸まった形で固まりやすい。立ち続ける仕事では逆に、腰を反らせた形で体を支える時間が長くなります。楽な体勢として片脚に体重を預ける癖がある方は、左右どちらかに偏った形も加わります。

腰を反らせて立つと、背骨の後ろ側どうしが近づき、腰の両脇の筋肉は縮んだまま働き続けます。この形が何時間も続いたあとで椅子に座ると、骨盤が後ろへ倒れ、縮んでいた場所が急に引き伸ばされます。座った瞬間に痛むのは、座り方だけの問題ではなく、立っているあいだにできた形が抜けていないからです。

そのため、座ると痛いから座らない、を続けると、反った形のまま一日が終わり、翌日もそこから始まることになります。立ちっぱなしのほうが楽に感じても、体の側は休めていません。

前かがみの作業が多い仕事では、これに前傾が重なります。調理や洗い場、レジ、荷物の積み下ろし。前に倒れた上半身を腰で引き止める時間が長くなるほど、腰の筋肉は伸ばされながら力を出し続けることになります。

履いているもので変わる部分もあります。かかとの高い靴や、底が片減りした靴は、立ったときの重心の位置を変えます。同じ仕事でも、靴が違えば腰の反り方は変わります。

休憩で座るときの、最初の1分

座る前に、その場で軽く足踏みをして、両足へ均等に体重を乗せ直してください。片脚に預けたままの形で座ると、左右差を抱えたまま骨盤が倒れます。

椅子には浅くかけず、お尻を背もたれの近くまで入れて座ります。浅く腰かけると骨盤が後ろへ倒れきり、腰が丸まった形でとどまります。腰の後ろに薄いタオルを丸めて入れると、反りが急に潰れるのを防げます。

座ってすぐ痛むときは、その姿勢を我慢して保たず、一度立ち上がって、両手を膝に置いて背中を軽く丸める動きを数回入れてみてください。反った形を少しずつ抜いてから座り直すほうが、体は受け入れやすいです。

勤務中に変えられること

立ち位置が決まっている作業では、片足を10センチほどの台や低い棚に乗せ、ときどき左右を入れ替える方法があります。片脚を上げると骨盤の前傾がゆるむので、腰を反らせて支える形が続きにくくなります。

重いものを扱う場面では、腰を曲げて拾う形を減らすのがいちばん効きます。膝と股関節を曲げて体ごと下ろす、持つものを体に近づける、体をひねりながら持ち上げない。この3つだけでも腰にかかる負担は変わります。

ただし、脚のしびれや力の入りにくさがある、じっとしていても痛む、夜中に痛みで目が覚める、排尿の感じが変わった、発熱を伴う。こうした場合は立ち方の問題とは別なので、早めに整形外科を受診してください。

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