マッサージチェアを買ったのに|一宮
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
マッサージチェアやハンディガンを使った直後は軽いのに、翌朝には同じ場所が同じように張っている。そんな方に向けて、機械のケアが届く場所と届きにくい場所、翌朝に戻ってしまう理由、使い方で変えられること、道具でしのぐのをやめて相談したほうがいいサインをまとめました。
マッサージチェアやハンディガン、低周波の機器を買った人の多くが、最初の数週間は「これで通わなくて済む」と感じます。実際、使った直後は軽くなります。引っかかるのはそこではなく、翌朝には同じ場所が同じように張っていることのほうです。
機械が届くのは、その時点で表面に出ている筋肉の緊張です。もまれると血のめぐりが一時的に増え、感覚としても気持ちがいいので、その場は確かに軽くなります。ただ、なぜその筋肉だけが毎日張るのか、という部分はもんでも変わりません。
肩の張りは、肩を使いすぎているというより、ほかの場所が動けていない分を肩が引き受けている形であることがよくあります。骨盤が後ろに倒れたまま座っていると背中が丸まり、丸まった背中の上で頭を起こしておくために、首の後ろと肩の上が働き続けます。この形が変わらないかぎり、眠っているあいだに緊張は戻ります。
「回数か強さが足りないのでは」と考えて、当てる時間を延ばしたり強さを上げたりする方もいます。けれども強くしても届く深さが大きく変わるわけではありません。強すぎる刺激には筋肉が守りに入るので、かえって硬く感じることもあります。
機械が無駄という話ではなく、役割が違うということです。その日の疲れをゆるめる道具としては手軽で優秀です。使う前提を「これで肩こりを終わらせる」から「その日に積み上がった分をリセットする」に置き換えると、期待とのずれが小さくなり、続けやすくもなります。
マッサージ機器を、翌朝に持ち越さない使い方
使うなら、その日のうちにこまめに。夜にまとめて長く当てるより、座り続けた合間に数分ずつ挟むほうが、同じ形で固まっている時間そのものを切れます。
当てる場所は、張っているところだけにしないほうがいいです。肩がつらいときは、背中の上のほうや脇の下、胸の前側といった「縮んでいる側」をゆるめると、肩が引っ張られる向きが変わります。痛む場所は結果で、引っ張っている側は別にあることがあります。
強さは、痛気持ちいいの手前で止めます。あざが残る、翌日にだるさが強く出る、当てた場所がかえって硬く感じる。こうなっているときは強すぎるので、時間も強さも落としてください。
ほぐしても戻るときに、見直すところ
一日のうちで、体が同じ形のまま止まっている時間を数えてみてください。デスクで座る時間、スマホを見る時間、運転の時間。合計が長いほど、夜のケアで戻せる量より、日中に積み上がる量のほうが多くなります。
30分から1時間に一度、立ち上がって胸を開く。それだけでも、丸まったまま固定される時間は切れます。道具を足すより先に、固まっている時間を短くするほうが効いてくることがあります。
ただし、腕や手にしびれが出ている、力が入りにくい、片側だけ急に強い痛みが出た、頭痛や吐き気を伴う。こうしたときは、もむ・当てるより先に整形外科などで診てもらってください。道具でしのぐ段階ではないことがあります。