シャツを着る時に腕が回らない方へ|一宮
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
シャツや上着に袖を通すとき、後ろ側に回す腕が引っかかる。痛いというほどではないので、そのままにしている方に向けて、腕が後ろに回りにくくなる体の仕組み、自分でできる確かめ方、着替えの工夫、様子見をやめたほうがいいサインをまとめました。
腕を後ろに回して袖を通す動きは、肩の関節だけでできているわけではありません。腕を後ろに引くとき、肩甲骨も背骨のほうへ寄りながら少し傾き、胸の前側の筋肉が伸びることで、腕が後ろへ抜けるスペースができます。
デスクワークや運転が長いと、背中は丸まり、肩甲骨は外へ開いた位置で止まりやすくなります。胸の前側の筋肉も縮んだまま固くなる。すると肩甲骨が寄れず、腕を後ろに引く仕事を肩の関節だけで引き受けることになり、途中で引っかかる感じが出ます。
着替えの引っかかりは、この変化にいちばん早く気づける場面です。ふだんの仕事では腕を後ろに大きく回すことがほとんどないので、朝の着替えで初めて「前より回らない」とわかります。痛みがないからと放っておくと、回らない範囲をかばう動きが増え、首や肩のこりとして出てくることもあります。
一方で、肩の関節そのものに炎症が起きている場合もあります。夜中に肩がうずいて目が覚める、腕を上げる途中で強く痛む、といった症状があるなら、動きの硬さとは話が別です。どちらなのかで、やっていいことが変わります。
硬さが原因なら、肩だけを回すより、背中を起こして胸の前をゆるめるほうが動きは戻りやすいです。炎症が強い時期なら、痛みを我慢して動かすと長引くことがあります。まずは下の方法で、自分の肩がどちらに近いのかを見てみてください。
腕が回らない原因がどこにあるか、自分で確かめる
壁に背中をつけて立ち、両肘を90度に曲げて、手の甲を壁につけようとしてみてください。腰を反らさずに手の甲が壁に届かない、または左右で届き方が違うなら、胸の前側や肩甲骨まわりの硬さが関わっている可能性があります。
次に、両手を背中に回し、左右それぞれ親指が背骨のどの高さまで届くか比べてみます。片側だけ明らかに低い位置で止まるなら、その側の肩まわりの動きが落ちています。
確かめている最中に、鋭い痛みが走る、腕を下ろすときにガクッと力が抜ける、という場合はそこで止めてください。無理に届かせようとするのは逆効果です。
着替えを楽にする工夫と、受診を優先したいサイン
袖を通すときは、回りにくい側の腕から先に通します。先に回る側を通してしまうと、残った腕を大きく後ろに回すことになるからです。脱ぐときは逆に、回る側から先に抜きます。
日中は、1時間に一度くらい、両肘を後ろに引いて肩甲骨を寄せ、胸の前を伸ばしてから力を抜く動きを数回入れてみてください。肩甲骨が外に開いたまま固まる時間を切るのが目的なので、痛くない範囲で十分です。
夜間にうずいて眠れない痛みが続いている、転んだりぶつけたりしたあとから動かなくなった、腕や手にしびれがある、肩が腫れて熱を持っている。こうした場合は、動かして様子を見る前に整形外科で診てもらってください。