荷物を積む時の腰、様子見でいい?|一宮
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
買い物袋や箱を車のトランクに積むとき、腰にズキッとくる。痛いのは一瞬だから放っておいていいのか迷っている方に向けて、トランクの積み下ろしが腰にこたえる理由と、積み方の工夫、様子見をやめて受診したほうがいいサインをまとめました。
トランクへの積み込みは、腰にとって条件の悪い動きが重なっています。バンパーがあるので足を荷台に近づけられず、荷物を体から離したまま前へ差し出すことになる。重さが同じでも、体から遠いところで持つほど、腰の後ろの筋肉はそれを支えるために強く引っ張られます。
しかも荷物を置く場所は奥で、高さは腰より低いことが多い。前にかがみながら腕を伸ばし、置いたあとは空の手で体を起こす。この起こす瞬間に、背中から腰にかけて力が一気にかかります。痛みが「積んだ瞬間」や「体を戻すとき」に出やすいのはそのためです。
車の横に立ったまま、上半身だけをひねってトランクに向かう人も多いと思います。前かがみとひねりが同時に入ると、腰は曲げる負担と回す負担を一緒に受けることになり、軽い荷物でも痛みが出やすくなります。
一瞬で終わる痛みは、つい後回しにされがちです。ただ、同じ動きで毎回痛むなら、体のどこかが動けていないぶんを腰が引き受けている可能性があります。股関節が曲がりにくい、背中が丸まったまま伸びにくい、といった状態だと、かがむ動きの大部分を腰だけでこなすことになるからです。
毎週の買い物で繰り返す動きなので、積み方を少し変えるだけでも腰への負担は変わります。そのうえで、痛みの出方が変わってきたときに気づけるように、様子を見てよい痛みと、見ないほうがいい痛みの違いも知っておいてください。
トランクに積むとき、腰に負担を集めない手順
車の横からではなく、トランクの真正面に立ちます。足を前後に少し開いておくと、前に体重を移すときに脚で受け止められるので、腰だけで体を倒さずに済みます。
重い袋は、いきなり奥へ入れようとせず、まずトランクの手前の縁にいったん乗せます。荷物が縁に乗ってしまえば重さは車が受け持つので、あとは体ごと前に寄りながら奥へ滑らせるだけです。取り出すときも同じで、奥から手前に引き寄せてから持ち上げます。
重いものは奥、軽いものは手前という積み方をよく聞きますが、腰が気になるうちは逆に、重いものほど手前に置いたほうが下ろすときに楽です。袋を二つに分ける、折りたたみのコンテナに入れて取っ手で引き出せるようにしておく、といった準備も効果があります。
様子見をやめて、先に受診したほうがいいサイン
動いたときだけ痛み、休めば落ち着く。日を追うごとに軽くなっている。こういう痛みなら、積み方を工夫しながら経過を見る余地があります。
一方で、じっとしていても痛む、夜中に痛みで目が覚める、お尻から脚にかけて痛みやしびれが広がる、脚に力が入りにくい、といった症状がある場合は、整体より先に整形外科を受診してください。発熱を伴う腰の痛みや、尿や便が出にくい、陰部のまわりの感覚がおかしいといった変化があるときは、できるだけ早く医療機関にかかることが大切です。
どちらにも当てはまらないけれど、同じ動作で痛むのが何週間も続いているなら、それも見直しのきっかけです。痛む瞬間の動きを思い出しておくと、どこが動けていないのかを確かめるときの手がかりになります。