低い棚でしゃがむ膝が変わった話|一宮
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
スーパーの下の段に手を伸ばすとき、しゃがむより立ち上がる瞬間に膝の内側が痛む。そんな方に向けて、立ち上がりで膝に負担が集まる理由と、家でできる確かめ方、買い物中の工夫をまとめました。
膝の痛みは、しゃがみ込む途中より、低い姿勢から立ち上がる瞬間に出やすいものです。体重を下から持ち上げるときに、脚にかかる力がいちばん大きくなるからです。とくに膝の内側に響く人は、立ち上がる一瞬に膝がどちらを向いているかを見ておく価値があります。
立ち上がるときに膝が内側へ入り、つま先より内側に倒れると、膝の内側には押しつぶされる力とねじる力が同時にかかります。これは膝そのものが弱いというより、股関節の外側の筋肉が脚をまっすぐ保ちきれていないときに起こりやすい形です。
足首が硬い人も、同じことが起こります。すねが前に倒れないぶん、体を低くしようとすると膝が内側へ逃げて角度を作る。上では股関節、下では足首。その間にある膝が、両方の足りない分を引き受けている状態です。
こういう痛みがあると、しゃがむ動作そのものを避けるようになります。腰を曲げて手だけ伸ばす、棚の下は見ないことにする。その場はしのげますが、脚を深く曲げる機会が減るほど、股関節も足首も動く範囲が狭くなっていきます。
避け続けるより、痛みの出ない形でしゃがめる方法を見つけて、少しずつ回数を戻していくほうが、膝にとっては先が明るいと思います。そのために、まず自分の膝がどう動いているかを知っておきましょう。
立ち上がりで膝が内に入っていないか、鏡で見る
姿見の前に立ち、足を腰幅に開いて、つま先を正面か少し外に向けます。椅子に座るつもりで、ゆっくり半分くらいまで腰を落とし、そこから立ち上がってください。
見るのは膝のお皿の向きです。下りるときや立ち上がるときに、お皿が足の人差し指より内側へ寄っていくなら、膝が内に入る動き方をしています。左右でやってみて、痛む側だけ寄る場合はその脚の股関節まわりが働きにくくなっているのかもしれません。
もうひとつ、壁の前でつま先を壁から握りこぶし一つ分離して立ち、かかとを浮かせずに膝を壁につけられるか試してみてください。つかない、または膝が内側に曲がってしまうなら、足首の硬さも関わっていそうです。
買い物中にできる、膝を守る工夫
低い棚の商品を取るときは、足を前後に少しずらして立つと、後ろの脚にも体重を分けられます。痛む側を後ろに引いておくと、立ち上がりの負担を軽くしやすいです。
棚やカートの持ち手に片手を添えて立ち上がるのも、遠慮せず使ってほしい方法です。腕で少し体を持ち上げるだけで、膝が一度に受け止める重さは減ります。
膝が腫れて熱を持っている、急にガクッと力が抜ける、曲げ伸ばしの途中で引っかかって動かなくなる、夜寝ていても痛む。こうした症状がある場合は、動かし方の工夫より先に整形外科で診てもらってください。