あぐらで丸まって動画を見る子へ|一宮
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
床に座って背中を丸め、タブレットやテレビを見ている子ども。何度注意しても戻ってしまうと悩む親御さんに向けて、床座りで丸まりやすい理由と、叱らずに済む環境の整え方、見ておきたいサインをまとめました。
「背中が丸いよ」と声をかけると、子どもはその場でぴんと伸びます。でも画面に夢中になるころには、また元の丸い背中。何度言っても変わらないので、言うほうも言われるほうも疲れてしまいます。
床に直接座ると、骨盤は後ろに倒れやすくなります。あぐらや体育座りは特にそうで、骨盤が倒れると背骨の土台が傾くので、上に乗っている背中は自然と丸くなります。子どもがだらしないからではなく、座り方がそうさせている面が大きいのです。
そこに画面が加わります。床に置いたタブレットや、低い位置にある画面をのぞき込むと、頭がどんどん前に出ていきます。頭は体の中でも重い部分なので、前に出るほど首の後ろで支え続けることになります。
注意して正しい姿勢を取らせても、体にとってはその形のほうが力を使います。夢中になれば楽な形に戻るのは自然なことです。だから声かけを増やすより、丸まりにくい環境を先に作ってあげるほうが、子どもにも親にも負担が少なくて済みます。
成長期の子どもは、体の使い方も少しずつ変わっていきます。今の丸まりがずっと続くと決まったわけではありません。ただ、長い時間同じ形でいる習慣は体に残りやすいので、座る場所と画面の位置から見直してみてください。
叱らずに丸まりを減らす、座る場所の工夫
床に座るなら、お尻の下に折りたたんだバスタオルや薄いクッションを敷いて、お尻だけを少し高くしてみてください。膝よりお尻が高くなると骨盤が起きやすくなり、声をかけなくても背中が丸まりにくくなります。
タブレットは床に置かず、スタンドやテーブルの上に立てて、目線が下がりすぎない高さにします。画面が目の高さに近づくほど、頭を前に突き出さなくても見られるようになります。
時間で区切るのも一つの方法です。一本見終わったら立って伸びをする、というように区切りを作っておくと、同じ姿勢が何十分も続くのを防げます。注意ではなく決まりごとにしておくと、子どもも受け入れやすくなります。
姿勢の癖だけで済ませず、見ておきたいサイン
子どもに足をそろえて立ってもらい、ゆっくり前屈してもらいます。後ろから背中を見て、左右どちらかだけが盛り上がっている場合や、立ったときに肩の高さやウエストのくびれ方が左右で明らかに違う場合は、背骨の曲がりがないか整形外科で確認してもらってください。
首や背中の痛みを頻繁に訴える、頭痛が続く、手にしびれがあると言う。こうしたときも姿勢だけの問題と決めつけず、まずは小児科や整形外科に相談するのが安心です。