カバンをいつも同じ肩にかける子へ|一宮
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
部活のカバンを、いつも同じ側の肩にかけている。子どもの姿勢が気になって調べている親御さんに向けて、家で見られるポイントと、カバンの持ち方で変えられることを書きました。
通学や部活のカバンは、教科書に着替え、水筒まで入るとかなりの重さになります。片方の肩にかけると、ずり落ちないように肩を少し持ち上げ、反対側へ体を傾けてバランスを取る。毎日の通学時間のあいだ、ずっとその形でいることになります。
片側にかけ続けているうちに、ただ立っているときも肩の高さが左右でずれて見えることがあります。本人に聞くと「逆にかけると落ちる」「なんとなく気持ち悪い」と言う。体がもうその傾きに慣れているサインとも取れます。
成長期は、骨が伸びるスピードに筋肉の伸びが追いつかない時期があります。体が硬くなりやすく、姿勢のクセもつきやすい。スマホやゲームで背中が丸まる時間が長いと、カバンの傾きに猫背が重なることもあります。
影響は見た目だけにとどまらないことがあります。片方の肩が上がった状態が続くと、首から肩にかけての筋肉も片側だけ張りやすくなる。中高生が「肩がこる」「首が痛い」と口にするようになったら、カバンの持ち方と一緒に、机に向かう姿勢や画面を見ている時間も振り返ってみてください。
「姿勢を正しなさい」と言い続けてもなかなか変わらないのは、本人のやる気の問題ではありません。自分が傾いているという実感がないまま、注意だけされている状態だからです。まず本人が自分の目で見る。そこから始めると話が通りやすくなります。
家でできる姿勢チェック
薄着の状態で、鏡の前に正面を向いて立ってもらいます。両肩の高さ、腕と体のすき間の広さ、耳たぶの高さを左右で見比べてください。スマホで正面から写真を撮り、本人と一緒に画面で見ると、言葉で伝えるより早く伝わります。
横からも一枚撮ります。耳・肩・腰の横の骨の出っぱり・くるぶしが、だいたい縦に並んでいるかを見てください。耳が肩より大きく前にあるなら、頭が前に出た猫背寄りの姿勢です。
両足をそろえて立ち、おじぎをするようにゆっくり前かがみになってもらうのも見ておきたいポイントです。後ろから背中を見て、左右どちらかだけが盛り上がって見える場合は、姿勢のクセとは別に背骨そのものの曲がりが隠れていることがあります。そのときは整体より先に整形外科で診てもらってください。
カバンの持ち方で変えられること
リュックが使えるなら、両肩のベルトを同じ長さにして、カバンの底が腰より下にぶら下がらないように締めます。低い位置で揺れるほど肩が後ろに引かれ、それを戻そうと体が前に倒れやすくなります。
肩かけのカバンと決まっている部活なら、行きは右、帰りは左、のようにかけ替える約束をしてみてください。重いものは体に近い側に入れると、揺れが小さくなります。
中身を一度いっしょに見直すのも手です。毎日持ち帰らなくていい教科書が入ったままになっていることがあります。
本人が自分の傾きに気づくことと、傾きを作っている毎日の持ち方を変えること。この2つがそろうと、「姿勢を正しなさい」と言う回数は少しずつ減っていくと思います。