首の位置で体全体の緊張が変わります
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
首が前に出た姿勢は、肩こりや頭痛だけでなく、背中や腰の張りにも関わることがあります。首の位置を感じ取る力を家で確かめる方法と、首が前に出る時間を減らす工夫をまとめました。
「スマホを見ていると首が前に出てきてしまう」
これ、肩こりや頭痛だけの問題じゃないんです。
首まわりの深い部分には、頭の位置や傾きを感知する受容器がたくさんあります。この受容器からの情報が、体幹や下肢まで含めた全身の筋緊張レベルを決定しているんですよね。
つまり、首が前に出ると受容器からの情報が「正確じゃない状態」になって、脳が全身の筋肉に対して「もっと固めていなさい」という余計な命令を出しやすくなる。肩だけじゃなく、背中・腰・足まわりにまで余計な緊張が広がっていくことがあるんです。
「首こりと肩こりと腰痛が全部ある」という方、それはそれぞれ別の原因ではなく、首の位置から始まる連鎖が体全体に出ている可能性があります。
頭痛がセットで出ている方は特にこのパターンが多いです。
首まわりを整えることで、肩だけでなく体全体の余計な緊張が抜けていくことがあります。「首以外も一緒に楽になった」という変化を感じてもらえることが多いです。
頭痛持ちの方で「首の張りがなくなったら頭痛の頻度が減った」という方も少なくないです。
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目を閉じて、首がまっすぐに戻るか確かめる
椅子に座り、正面の壁に目印をひとつ決めます。カレンダーの角でも、時計でも構いません。鼻先をその目印に向けたら、目を閉じます。
目を閉じたまま、ゆっくり右を向き、もう一度正面へ戻します。戻ったと思ったところで目を開けてください。鼻先は目印を向いているでしょうか。左も同じように試します。
大きくずれている、左右でずれ方が違う。その場合は、首の位置を感じ取る働きが少し鈍っているのかもしれません。首のまわりが長く緊張していると、こうしたずれが出やすいと言われています。病気を見つける検査ではなく、自分の首の状態を知るための目安です。めまいがある方は行わないでください。
首が前に出る時間を、道具の置き方で減らす
首を意識して引き続けるのは、長くは続きません。頭の位置は、見ているものの場所で決まるからです。変えるなら、見るもののほうです。
スマホは、持つ手の肘を反対の手で下から支えると、画面が胸の高さまで上がります。両肘を机やお腹につけて持つのでも同じです。腕が疲れにくいので、高い位置を保てます。
ノートパソコンは、画面の上の端が目の高さに近づくよう、台や厚い本に乗せます。キーボードが打ちにくくなるので、外付けのものがあれば使ってください。寝る前に横向きでスマホを見る習慣がある方は、そこが一日でいちばん首が前に出ている時間のことがあります。