腰痛と姿勢は悪循環になっていきます
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
腰が痛いからかばう、かばうからまた痛くなる。この繰り返しの中でいちばん早く変わるのが歩き方です。かばい癖の見つけ方を書きました。
「腰が痛いから前かがみになる、前かがみになるから腰が痛くなる」
腰痛の方によくある、このループ。実はこれ、体の中でも同じことが起きているんです。
腰が痛い状態が続くと、体はかばう姿勢を取ります。骨盤が歪んで、猫背になって、重心が変わっていく。するとその姿勢によって腰への負担がさらに増えて、痛みが強くなる。そしてまた姿勢が悪くなる――という悪循環が続いていきます。
さらに、姿勢の悪化は内臓の位置にも影響します。猫背が続くと横隔膜の動きが制限されて、内臓の機能が低下しやすくなる。内臓の状態が悪化すると、また自律神経を通じて腰まわりの筋肉に緊張が出やすくなる。
「腰痛→姿勢悪化→内臓機能低下→腰痛悪化」という連鎖です。
だからこそ、腰痛は「腰だけ見ていても変わらない」ことが多いんですよね。体全体のバランスから整えていくことで、この悪循環を断ち切っていきます。
「ずっと腰が痛くて、治りかけてはまた悪くなる」という方、一度全身を見てもらってください。
ループから抜け出すためには、どこで連鎖が起きているかを見つけることが先です。
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かばったとき、まず変わるのは歩き方
腰が痛いと、痛くない動かし方を体が勝手に選びます。痛む側に体重を乗せる時間を短くする、腰をひねらずに肩ごと向きを変える、歩幅を狭くする。意識してやっているわけではないので、本人はまず気づきません。
この歩き方が続くと、負担の分担が変わります。かばった側は休めても、肩代わりした側は働きっぱなしです。痛みが引いたころには、かばう形のほうが体にとって普通になっている。治りかけてはまた別の場所が痛くなる、という流れはここから説明できることがあります。
歩き方から、かばい癖を見つける
自分の歩き方は、自分ではまず分かりません。家族に後ろから見てもらうか、廊下を歩く姿を横から動画で撮ってもらうのが早いです。見るところは三つ。肩の高さが左右に揺れていないか。片側だけ足が外へ振り出されていないか。振り返るとき、腰から向いているか、足を踏みかえて向いているか。
もうひとつ、椅子から立つ瞬間も見てください。どちらの手で支えているか、どちらの足を先に引いているか。毎回同じなら、そちら側に頼る癖ができています。
痛みが引いたあとも、かばう動きだけが残ることがあります。痛くないのに歩幅が戻らない、走れる気がしない。そういうときは、痛みへの対処ではなく、動きを取り戻す段階に来ているのかもしれません。