40代の肩こりはしつこいってどう言うこと?
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
40代の肩こりが抜けにくい理由には、筋肉やホルモンの変化に加えて、手元の見えにくさも関わっています。見落とされやすい目の変化と、肩甲骨を痛めずに動かす方法をまとめました。
40代に入ると、若い頃のような一時的な疲れとは異なる、しつこい肩こりを感じる人が増えます。
その大きな原因の一つが、基礎代謝の低下に伴う筋肉量の減少です。
特に肩周りを支えるインナーマッスルが弱くなることで、重い頭を効率よく支えられなくなり、慢性的な筋肉の緊張が続くようになります。
一晩寝ても疲れが取れないと感じるのは、筋肉の柔軟性が失われ、血行不良が定着してしまっているサインです。
また、この年代特有の理由としてホルモンバランスの変化も見逃せません。
女性のエストロゲン減少や男性の男性ホルモン低下は、血管の収縮をコントロールする自律神経の乱れを招きます。
これにより血流が滞り、肩こりが悪化しやすくなるのです。
精神的なストレスが筋肉の強張りに直結しやすい時期でもあるため、マッサージをしてもすぐにぶり返す頑固なこりにつながります。
さらに注意すべきは、単なる肩こりと四十肩の区別です。
腕を上げたときに激痛が走る、背中に手が回らない、夜中に痛みで目が覚めるといった症状がある場合は、筋肉の緊張ではなく関節周囲の炎症である四十肩の可能性があります。
炎症が起きている時期に無理なマッサージを行うと逆効果になることもあるため、自分の状態を正しく見極めることが重要です。
40代は長年のデスクワークやスマホ操作による姿勢のゆがみが、蓄積疲労として限界を迎える時期でもあります。
これからの10年を軽やかに過ごすためには、ケアの質を変える必要があります。
タンパク質を意識した食事で筋肉を補い、血行を促す入浴を習慣にしましょう。
運動面では、激しい筋トレよりも肩甲骨周りの可動域を広げるストレッチが効果的です。
自分の体の変化を認め、無理をさせないメンテナンスを日常に取り入れることが、しつこい肩こりから脱却する近道です。
体からのサインを前向きに捉え、セルフケアを習慣化することで、重だるい日常をスッキリとした毎日へ変えていくことができます。
手元が見えにくくなると、首が前に出ていく
40代に入ると、スマホの文字や値札が読みにくくなってきた、という話が増えます。近くにピントを合わせる力が落ちてくる、年齢相応の目の変化です。
見えにくいとき、人は画面に顔を近づけるか、画面を遠ざけて目を細めます。顔を近づければ首が前に出て、頭の重さを首の後ろと肩で支える時間が増える。遠ざけて目を凝らせば、眉間やこめかみに力が入り、そこから首すじまで固くなる。どちらにしても肩に負担が回ります。
最近スマホを見るとき腕を伸ばしている、夕方になると目の奥が重い、以前より画面に顔が近い。心当たりがあれば、眼科で目の状態を確かめ、必要なら手元用の眼鏡を合わせてみてください。見え方が変わると、首の位置が自然に戻る人もいます。
肩甲骨を、痛めない範囲で動かす
両手の指先をそれぞれの肩に乗せ、肘で大きな円を描くように、ゆっくり後ろ回しに五回。次に前回しに五回。肘を上げる高さは、痛みの出ない範囲で止めてかまいません。肩甲骨が背中の上を滑るように動くのを感じられれば十分です。
座りっぱなしの日は、仕事の区切りごとに一回。朝の身支度のあとに一回。回数を増やすより、動かす機会を一日に分けて持つほうが、固まりにくくなります。
この動きの途中で肩に鋭い痛みが走る、腕が一定の高さから上がらない、夜も痛む。そういう場合は、無理に続けず整形外科で相談してください。こりをほぐすための体操が、炎症のある肩には負担になることがあります。