肩の痛みを放置しないで!慢性化が引き起こすリスク

公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS

著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)

肩の痛みが長引くとき、肩こりがひどくなったものなのか、四十肩・五十肩に入りかけているのかで、やるべきことが変わります。家で見分ける三つの動きと、整形外科と整体のどちらを先にするかの考え方をまとめました。

慢性的な肩の痛みは、単なる疲れと片付けてはいけません。
放置を続けると、脳が痛みを記憶してしまい、原因が取り除かれても痛みを感じ続けるという痛みの悪循環に陥ります。

「身体全体へ広がる不調の連鎖」
肩周りの筋肉が硬直すると、首を通る神経や血管を圧迫し、激しい頭痛やめまい、眼精疲労を引き起こします。
さらに深刻なのは末梢神経への影響です。
放置されたコリが神経を圧迫し続けると、手に力が入らなくなったり、不快なしびれが生じたりすることもあります。

「可動域の消失と日常生活への支障」
痛みをかばって動かさないでいると、関節包が癒着し、可動域が極端に狭くなります。
これがいわゆる四十肩や五十肩の状態です。
一度関節が固まってしまうと、服の着替えや入浴といった日常動作が困難になり、改善には年単位の時間が必要になるケースも少なくありません。

「隠れたメンタルリスク」
慢性的な痛みは精神にも影を落とします。
常に不快感がある状態は交感神経を優位にし、イライラや集中力の欠如を招きます。
また、寝返りのたびに走る痛みは睡眠の質を著しく低下させ、精神的な疲弊からうつ症状に近い状態まで悪化するリスクを孕んでいます。

「根本解決へのステップ」
未来の自分のために、以下の習慣を意識しましょう。

・ 同じ姿勢を1時間以上続けない
・ こまめな肩甲骨ストレッチ
・ 入浴による血行促進

身体が発する小さなSOSを無視せず、プロの施術や適切なセルフケアを組み合わせることが、健康な毎日を取り戻す唯一の道です。

肩こりと四十肩を、三つの動きで見分ける

ひとつ目、腕を横から真上まで上げる。肩こりなら重さはあっても上がります。途中で肩の奥に鋭い痛みが走って止まるなら、関節そのものに炎症が起きている可能性があります。

ふたつ目、手を背中に回して、反対側の肩甲骨に届かせようとする。エプロンのひもを結ぶ動きです。片側だけ明らかに届かなくなっていたら、肩関節の動く範囲が狭まりはじめています。

三つ目、夜です。寝返りで痛みに目が覚める、痛い側を下にして眠れない。夜間痛と呼ばれるこの症状は、肩こりでは出にくく、四十肩・五十肩の炎症期に特徴的です。

どちらを先にするか

三つ目の夜間痛があるときは、整形外科を先にしてください。炎症の時期は安静が優先で、この時期に動かす施術をすると長引くことがあります。レントゲンで骨や石灰の状態を見てもらえるのも、病院でしかできないことです。

鋭い痛みが落ち着いて、「痛くはないけど上がらない」時期に入ったら、整体の出番です。固まった肩関節だけを動かすのではなく、肩甲骨と背骨から動きを取り戻していきます。動かさずにいると、関節を包む袋が縮んで、回復が年単位になることがあります。

肩こりの延長で痛みが出ている段階なら、どちらが先でも構いません。重さが主で、上がる、届く、眠れる。この三つが揃っていれば、首と肩甲骨のまわりから見ていけます。

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