肩甲骨を剥がして可動域を広げる魔法のストレッチ
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
肩甲骨まわりのストレッチは、やり方より「どこで止まっているか」を知ることのほうが効きます。自分の肩甲骨がどの方向で詰まっているかを見分ける確認方法と、整体でやることをまとめました。
肩が錆びついたように回らなくなるのは、肩甲骨が背中にべったりと張り付いているからです。
長時間のデスクワークによる巻き肩が続くと、筋肉は緊張し、筋膜の癒着が始まります。
本来なら肋骨の上を自由自在に滑るはずの肩甲骨が、ガムテープで固定されたようになっている状態です。これが可動域を奪う正体です。
まずは現状を確認しましょう。
背中で握手を試みてください。
指先が遠く離れているなら、それは肩からの緊急事態宣言です。
左右の差や動かした時の詰まり感を客観的に把握することで、ようやく本気に改善に取り組む準備が整います。
解決の鍵は、物理的に癒着を剥がす動作にあります。
両肘を肩の高さまで上げ、背中の中心で左右の肩甲骨をぎゅっと寄せるように後ろへ回してください。
単に腕を回すのではなく、肩甲骨の裏側に指を差し込むようなイメージで動かすのがコツです。
10回も行えば、滞っていた血流が再開し、肩周りに温かさが戻ってきます。
意外な盲点は胸の筋肉です。
大胸筋がガチガチだと肩が前に引きずり込まれ、後ろに回す動きをブロックしてしまいます。
壁に手をついて胸を大きく開くストレッチをセットで行えば、肩甲骨の封印はさらに解けやすくなります。
この軽さを維持するには、こまめなリセットが不可欠です。
30分に一度は肩を回し、入浴後の柔軟な時間をケアに充てましょう。
筋肉は怠けるとすぐに固まる性質があります。
日々の小さなメンテナンスこそが、重力に負けないしなやかな体を作る魔法の正体です。
今日から肩甲骨を自由にして、羽が生えたような軽さを手に入れましょう。
壁を使った、3方向のチェック
壁に背中をつけて立ち、両腕を万歳の形で壁に沿わせます。腰が反ったり、肘が壁から浮いたりするなら、肩甲骨が上に動ききっていません。
次に、壁に向かって横向きに立ち、片腕を横に開いて手のひらを壁につけます。胸が突っ張る感じが強いなら、肩甲骨が前に引かれています。
最後に、腕を前に伸ばして背中を丸め、肩甲骨が左右に開くかを見ます。動きが小さければ、肩甲骨と肋骨のあいだが固まっているサインのことがあります。
自分でやる範囲と、整体に預ける範囲
背中側は自分の手が届きにくく、動かせたつもりでも肩だけ動いていることがよくあります。1か月ほど続けても、左右差がそのままなら、固まっている場所が違う可能性があります。
はかぜ整体院では、肩甲骨の周囲を触りながら、どの方向で引っかかるかを一緒に確かめます。腕を動かしてもらい、動きが出る位置を探ります。
無理に引き剥がすような動かし方はしません。痛みが走る動きは、その角度を避けてください。
左右で詰まり方が違うことは珍しくありません。利き腕側のほうが動くとは限らず、よく使う側が固まっていることもあります。まず左右の差を知ることが、ストレッチの回数を増やすより先です。