保育士さんの腰痛の悩みと解決方法
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
保育の現場では、抱き上げるタイミングを自分で決められないことがほとんどです。構えられない持ち上げが腰にどう響くのかと、床の高さで過ごす時間を負担に変えないためのしゃがみ方をまとめました。
保育士さんは、子どもを抱っこしたり、床に座ったり立ち上がったりの繰り返しで、常に腰に負担がかかる仕事です。
20~40代の若い世代でも「朝から腰が重い」「夕方になるとズキズキする」といった悩みを抱える方が多く、腰痛は職業病ともいえる存在です。
腰痛の主な原因は、
1.中腰や前かがみ姿勢
2.抱っこによる急な負荷
3.長時間の立ち仕事による筋肉の緊張
4.ストレスや疲労の蓄積
などが挙げられます。
これらは知らず知らずのうちに日常に潜み、慢性化しやすいのが特徴です。
予防の第一歩は
「姿勢を意識すること」
しゃがむときは腰からではなく膝を曲げて、背筋をまっすぐに保ちましょう。
また、業務の合間に1~2分でも良いので、背中や腰を伸ばすストレッチを取り入れるのも効果的です。
たとえば、背伸びをして大きく深呼吸するだけでも、腰まわりの緊張がほぐれます。
さらに、帰宅後は湯船で体を温め、腰まわりの筋肉をリラックスさせることも大切。
軽いウォーキングやヨガで筋肉を柔軟に保つことも、腰痛予防に効果的です。
それでも改善が見られない場合は、無理せず専門の整体院や整骨院に相談しましょう。
プロの目線で身体のバランスを整えることで、原因を根本からケアできます。
毎日のちょっとした工夫とケアの積み重ねが、腰に優しい働き方をつくります。
笑顔で働き続けるために、今日から腰を労わる習慣を始めてみませんか?
抱き上げは、重さよりも「いつ来るか」
荷物を持ち上げるときは、構えてから力を入れられます。子どもを抱き上げる場面ではそれができません。走ってきて飛びついてくる、足元から急に立ち上がろうとする。構える前に体が反応するので、力の入り方が一瞬かたよります。
この構えられない持ち上げが、一日に何度も入るのが保育の仕事です。一回あたりの重さはたいしたことがなくても、不意に支えた回数の分だけ、腰は細かい負担を受けています。
全部を予測はできません。ただ、抱っこを求められやすい場面は限られています。お迎えの時間、外へ出る前、泣いた直後。そのときだけでも、しゃがむ前に足を前後へ開いておくと、立ち上がりに使える力が増えます。
床の高さへ降りる型を、一つ決めておく
保育の姿勢がつらいのは、床の高さで過ごす時間が長いからです。降りるたびに違う形で降りていると、そのたびに違う場所へ負担が散ります。自分の体に合う降り方を一つ決めておくと、体は毎回同じ準備ができます。
使いやすいのは片膝立ちです。片方の膝を床につき、もう片方の足は立てておく。この形なら背中をまっすぐ保ったまま子どもと同じ高さになれますし、立ち上がるときも前の足を踏み込むだけで済みます。
床に座るなら、横座りは骨盤が左右どちらかへ倒れるので、続けるなら向きをこまめに入れ替えます。あぐらで腰が丸まる方は、お尻の下に折りたたんだタオルを一枚敷くだけでも背中が起きやすくなります。