飲食業に多い腰痛の原因と改善策まとめ
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
立ち仕事のつらさは、歩き回る忙しさより、動かずに立っている時間から来ていることがあります。止まって立つことがなぜ疲れるのかと、厨房やホールで足元をどう使うかをまとめました。
「立ち仕事がつらい」「腰の痛みが抜けない」――
飲食業で働く方にとって、腰痛は非常に身近な悩みです。
厨房での仕込みやホールでの接客など、長時間同じ姿勢を続けたり、中腰や重い物の持ち運びなど、腰に負担のかかる動作が日常的に繰り返されます。
主な腰痛の原因は、次のようなものが挙げられます。
・立ちっぱなしによる筋肉の疲労
・前かがみや中腰での作業姿勢
・硬い床やクッション性のない靴による衝撃
・食器や重たい物の持ち運びによる負担
これらが積み重なると、慢性的な腰痛やぎっくり腰、ヘルニアといったリスクが高まります。痛みが仕事の効率や集中力を低下させるだけでなく、体調全体にも悪影響を及ぼします。
改善するには、まず腰にかかる負担を減らす意識が大切です。
おすすめのセルフケアは以下の3つ。
1. 【壁スクワット】背筋を伸ばして下半身を鍛える
2. 【骨盤体操】椅子に座ったまま骨盤を前後にゆっくり動かす
3. 【温熱ケア】蒸しタオルなどで腰を温めて血流を促進する
さらに、仕事中の工夫も効果的です。
・クッション性のある靴やインソールを使用
・荷物を持ち上げる時は膝を使う
・30分に一度は軽く姿勢を変える
・長時間立つ場所には足元にマットを敷く
腰は体の要。痛みを我慢せず、日々のケアとちょっとした工夫で、長く健康に働ける体をつくりましょう。
動いているより、止まって立つほうがきつい
一日中歩き回った日より、同じ場所に立ち続けた日のほうが腰が重い。そんな感覚を持つ方は多いはずです。歩いているあいだは足の筋肉が縮んだり伸びたりを繰り返し、それが血の巡りを助けます。止まって立っていると、同じ筋肉が同じ長さのまま力を出し続けることになります。
立ち位置が決まっている仕事ほど、この時間が長くなります。仕込みの台の前、洗い場、レジ。忙しく動いている時間よりも、待っているあいだのほうが体にこたえている、ということが起こります。
打てる手は、休むことより長さを変えることです。かかとを上げ下げする、体重を左右へ移す、片足を半歩前に出す。動きとしては小さくても、同じ長さのまま固まる時間が切れます。
片足を少し高くすると、腰が楽になる理由
立ち飲みのカウンターに足を乗せる横棒がついているのは、見た目のためではありません。片足を少し高い位置へ乗せると、骨盤の前側の突っ張りがゆるんで、腰の反りが浅くなります。
厨房なら、足元の巾木や低い踏み台、ケースなど、十センチほどの高さのものを片足の置き場にできれば同じことが起きます。数分ごとに左右を入れ替えるのが前提です。同じ足を乗せ続けると、今度はそちらへ偏ります。
靴については、底の硬さよりも、かかとがぐらつかないことのほうが立ち姿勢に効きます。中敷きを足すときも、土踏まずを押し上げるものより、かかとが安定するものから試すと違いが分かりやすいです。