歯科衛生士に多い肩こりの原因と解決策まとめ
公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS
著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
のぞき込む姿勢は、前かがみだけでできているわけではありません。ひねりと傾きが同時に入るために左右差が出やすいことと、診療の合間に戻すなら首より胸のほうが効きやすいことをまとめました。
「肩がパンパンに張ってしんどい…」
そんな悩みを抱える歯科衛生士の方は非常に多く、調査によれば約8割が肩こりの症状を感じているといわれています。
毎日の診療で、同じ姿勢を長時間続けることが大きな原因です。
特に、
・患者さんの口腔内をのぞき込むような前かがみの姿勢
・同じ手の動きを繰り返す片側作業
・緊張感のある空間で体に無理がかかりやすい
のが特徴です。
こうした姿勢や動作の積み重ねが、肩・首・背中の筋肉をこわばらせ、慢性的な肩こりに繋がります。
肩こりを放っておくと、頭痛や腕のしびれ、集中力の低下にまで広がる恐れも。
ひどくなると頚椎症や頚肩腕症候群といった疾患に発展することもあるため、早めの対処がとても大切です。
仕事の合間に取り入れたいセルフケアとしておすすめなのが次の3つ:
・首をゆっくり左右に倒すストレッチ
・肩甲骨を回す肩回し運動
・深呼吸しながら肩を上下に動かすリリース運動
どれも数分でできて、筋肉の緊張を和らげるのに効果的です。
さらに予防のためには、椅子の高さや体勢の見直し、仕事終わりのストレッチ習慣、日常的な軽い運動を取り入れることも重要です。
肩こりは職業病とあきらめず、「正しく知って、こまめにケアする」ことが、元気に働き続けるカギになります。
のぞき込む姿勢は、前かがみだけではない
患者さんの口の中を見る姿勢を分けていくと、前へ倒す、少しひねる、頭を傾ける、の三つが同時に入っています。このうち前かがみは自分でも自覚できますが、ひねりと傾きは気づきにくいところです。
立ち位置と利き手が決まっているので、ひねる向きも傾ける向きも毎回同じになります。同じ側の首だけが張る、同じ側の肩だけ上がる、という形になりやすいのはこのためです。両肩を同じようにほぐしても片側だけ残る感じがあるなら、この左右差を疑ってみてください。
器具を持つ手だけでなく、ミラーを持つ手やバキュームを支える手も、肩より前で止まったままです。止まって支えている時間が長いのはどちらの腕かを思い出してみると、張っている側と重なることが多いはずです。
合間に戻すなら、首より胸から
首が張っているので首を伸ばしたくなりますが、縮んでいるのは胸の前側と、肩を前へ引っぱっている部分です。首だけを伸ばすと、そのときは軽くなっても、次の患者さんで同じ形に戻ります。
椅子に座ったままでも、背もたれの上端に肘を引っかけて胸を前へ出すと前側がひらきます。立てるなら、両腕を体の横に下ろしたまま手のひらを外へ向けて、肩を後ろへ回すだけでも変わります。どちらも十秒で足ります。
一日の終わりに戻しておきたいのは、ひねっていたのと逆向きへのひねりです。座って骨盤を正面に向けたまま、いつもと反対側へゆっくり上半身を向ける。反動はつけず、息を吐きながら行きます。