冷えた車を降りるときの腰、固まる理由|一宮

公開日: / カテゴリ: おすすめメニュー

著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)

冷えた朝、車を降りようとして腰がすぐに伸びない。運転の姿勢で腰に何が起きているかと、シートの合わせ方、腰をひねらない降り方、降りる前に車内でできる小さな準備、ぎっくり腰の手前で気をつけたいことをまとめました。

車のシートは、お尻のほうが低く、背もたれが後ろへ傾いた形になっています。そこに座ると骨盤は後ろへ倒れ、腰は丸まった方向に固定されます。この形で通勤の二十分、三十分を過ごすと、腰の後ろの筋肉は伸ばされたまま、股関節の前は縮んだまま、ほとんど動かずに過ぎていきます。

冬の朝はそこへ冷えが重なります。車内が温まるまでのあいだ、体は肩をすくめて縮こまり、筋肉は固いまま座りはじめます。腰が丸まった形のまま固まり、しかも冷えている。その状態から、ドアのほうへ体をひねりながら片脚を外へ出し、一気に立ち上がるのが、車を降りる動きです。

このとき腰は、丸まった形から伸びる、ひねる、片脚に体重をのせる、の三つを同時にやっています。ドアに手をかけて一呼吸おきたくなるのは、体がその動きに追いつく時間を自分でとっているからです。ここで勢いをつけて立つと、腰の筋肉に急な負担がかかります。

運転の時間は、毎日ほぼ同じ姿勢で積み重なります。だから一度楽になっても、シートと降り方が同じなら、同じ朝が戻ってきます。はかぜ整体院では、鏡で立ち姿を見たうえで、骨盤の傾きと股関節の固さを確かめ、座っても崩れにくい形へ整えます。運転の時間やよく乗る車の種類も、初回に教えてください。

腰が丸まりにくいシートの合わせ方

まずお尻をシートの奥まで入れて座ります。浅く座って背もたれにもたれると、骨盤が後ろへ倒れる角度が大きくなります。背もたれは寝かせすぎず、肩甲骨が軽く触れるくらいに起こします。

腰と背もたれのあいだにすきまができるなら、たたんだタオルを入れて埋めてください。ベルトの高さあたりに当たるのが目安です。ハンドルが遠いと腕を伸ばすために背中が丸まるので、肘が軽く曲がる距離まで座席を前へ出します。

降りる前の車内の準備と、ひねらない降り方

エンジンを切ったら、すぐにドアを開けずに、座ったまま背もたれから背中を離し、骨盤を立てて座り直します。両手を太ももに置いて、背中を丸める、反らす、をゆっくり三回。止まっていた腰に、動く準備をさせる時間です。

降りるときは、両膝をそろえたまま、お尻を軸にして体ごとドアのほうへ向きます。両足を同時に地面へ下ろし、足の裏がついてから、手でシートを押して立ち上がります。片脚だけ先に出して体をひねりながら立つ形を避けるだけで、腰の負担はずいぶん変わります。

ぎっくり腰の手前で気をつけたいこと

降りるたびに腰に「ぴりっ」とした感じが走る、朝の伸びにくさが日ごとに長くなっている、というのは、腰が無理をしているサインのことがあります。この時期は、重い荷物を車から降ろすときも、腰を折らずに膝を曲げて体に引き寄せてから持ち上げてください。

脚にしびれが出てきた、足に力が入りにくい、横になっても痛む、熱をともなう。こうしたときは整体より先に整形外科で診てもらってください。お尻のまわりの感覚が鈍い、尿が出にくいといった症状があるときは、すぐに受診してください。

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