子どもの猫背に猫背解消コース?|一宮
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著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
子どもの猫背は「背すじ伸ばして」と言うほど戻りません。注意が効かない理由、家で横から見るときの確認点、机まわりの直し方、整体より先に整形外科へ行きたいサインを、親御さん向けにまとめました。
子どもに「背すじを伸ばして」と言うと、その場では伸びます。ただ、本人は伸ばした形を数分と保てません。背中を起こしておく筋肉がまだ育っていない時期に、意識だけで姿勢を保つのは大人でも難しいことです。注意するほど親子で疲れてしまうなら、やり方を変える時期かもしれません。
身長が伸びる時期は、骨の長さに体の使い方が追いつかず、姿勢が崩れやすい時期でもあります。机に向かう時間が長く、顔をノートや画面に近づける癖があると、頭の重さを首と背中で受け続けることになります。冬に目立つのは、重いコートやマフラーで肩をすくめる時間が増えるからで、猫背そのものが急に悪くなったわけではないことも多いです。
親御さんにまず試してほしいのは、怒らずに観察することです。注意されるたびに背中を伸ばす子は、かえって観察の邪魔になります。遊んでいるとき、テレビを見ているとき、宿題をしているときの横姿を、声をかけずにそっと見てください。どの場面で丸くなるかが分かると、直す場所が決まります。
はかぜ整体院では、成長期の学生さんの姿勢ケアも行っています。親御さんと一緒に鏡の前で今の姿勢を見て、本人が「ほんとだ」と気づくところから始めます。完全個室なので、付き添いの方も同じ部屋で見ていただけます。本人が嫌がっているときは無理に連れてこず、まず親御さんだけで話を聞きに来ていただいて構いません。
家で横から見る、三つの確認
ひとつ目は壁立ちです。かかと・お尻・肩甲骨を壁につけて立たせ、後頭部が自然に壁につくかを見ます。あごを上げないとつかない子は、首が前に出たまま固まり始めています。
ふたつ目は横からの写真です。スマホで横姿を撮り、耳の穴が肩の真上にあるかを見てください。耳が肩より前にあるほど、頭の重さを首で支えています。本人に写真を見せると、言葉で注意するより伝わります。
三つ目は肩と腰の高さの左右差です。後ろから見て、肩の高さ、腰のくびれの深さが左右で違えば、いつも同じ側に体重をかける癖があります。片足重心、カバンを掛ける側、横座りの向きと照らし合わせてみてください。
机と椅子を、子どもの体に合わせる
椅子は、足の裏が床にべたっとつく高さが基本です。つかないなら足台を置きます。足が浮いたままだと骨盤が後ろに倒れ、そこから背中が丸まります。机は、座って肘を曲げたときに肘と同じくらいの高さが目安です。
声かけは「伸ばして」より、「おへそを机に近づけて座ってみて」「椅子の奥までお尻を入れて」のように、動かす場所を一つだけ言うほうが通じます。それでも数分で戻るなら、意識ではなく体の側が丸まった形で固まっていると考えたほうが早いです。
整体より先に、整形外科で見てほしいサイン
後ろから見て背骨が左右に曲がって見える、前屈させたときに背中の高さが左右で違う、肩甲骨の片方だけが浮いて見える。こうした左右差は、学校の検診で指摘されることもあります。気づいたら整体より先に整形外科で確認してください。
強い痛みやしびれがある、夜に痛みで目が覚める、スポーツのあとに決まって痛む場合も同じです。原因を病院で確かめてから、姿勢の面を整えるほうが順番として安全です。