「そういえば呼吸が浅かった」方へ|一宮
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著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)
息苦しくはない。でも深呼吸をすると、胸の上で止まってお腹まで入らない。呼吸が浅くなる姿勢のしくみと、肩こりや首の張りとのつながり、自分で確かめる方法と寝る前にできる呼吸の練習をまとめました。
呼吸は、肋骨が前後左右に広がり、お腹の奥にある横隔膜が下がることで深くなります。ところが背中が丸まって肩が前に入ると、胸の前が縮み、肋骨が広がるすき間がなくなります。横隔膜も下がりにくくなり、空気は胸の上のほうにしか入りません。
足りない分を補うのが、首の前や肩の上の筋肉です。本来は呼吸の補助役ですが、浅い呼吸が続くと一日じゅう肩を持ち上げて息を吸うことになります。夕方に肩が上がったまま下りない、首の付け根が張る。そのつらさの一部は、呼吸の手伝いをさせられた筋肉の疲れです。
浅い呼吸は、体を緊張したモードに寄せやすいとも言われます。寝つきが悪い、休んでも疲れが抜けない、という話と一緒に出てくることが多いのはそのためです。
一方で、少し動いただけで息切れする、胸が痛む、横になると苦しい、といった症状は姿勢の問題とは別です。整体より先に、内科などで調べてもらってください。
はかぜ整体院では、胸の前の縮みだけを見るのではなく、骨盤の傾きから背骨、肩甲骨の位置までつなげて、肋骨が動きにくくなっている理由を探します。
呼吸の浅さは、自分では気づきにくいつらさです。肩こりや首の張りで来られた方が、施術のあとに「息が吸いやすい」と話されることがあります。肩だけをほぐしても胸の前が縮んだままだと、首と肩はまた呼吸の手伝いに戻ります。
呼吸の深さを自分で確かめる
椅子に浅く座り、片手を胸の上、もう片方の手をみぞおちの少し下に当てます。鼻からゆっくり吸ったとき、胸の手だけが持ち上がり、お腹の手がほとんど動かないなら、胸の上だけで呼吸している状態です。
もう一つは肩の動きです。鏡の前で深く吸ってみて、肩が耳に向かって上がるなら、首と肩の筋肉が呼吸を手伝っています。
どちらも、背もたれに寄りかかって背中を丸めた姿勢と、骨盤を立てて座った姿勢で比べてみてください。座り方だけで手の動きが変わるなら、呼吸の浅さに姿勢が関わっている手がかりになります。
寝る前の三分でできる呼吸の練習
仰向けになって両膝を立て、両手を肋骨の下のほう、わき腹に当てます。鼻から四秒ほどかけて吸い、手が左右に押し返される感じを探します。
吐くときは口をすぼめて、吸った時間の倍くらいかけてゆっくり吐き切ります。吐き切ると、次に吸う息が自然に深く入ります。
大きく吸おうと力むと、かえって肩が上がります。量よりも、わき腹とお腹が動くかどうかだけに気持ちを向けて、十回ほどくり返してください。