頭痛薬もマウスピースも手放した方の話|一宮

公開日: / カテゴリ: サロンのNEWS

著者: 服部 健太(はかぜ整体院 院長・施術歴10年)

歯科で噛みしめを指摘されたことがあり、肩こりと頭痛も続いている方へ。顎とこめかみと首がどうつながっているか、自分で確かめる方法、頭痛薬やマウスピースとの付き合い方、先に受診したい頭痛をまとめました。

歯医者さんで「噛みしめていますね」と言われても、それが頭痛と関係しているとは考えにくいものです。歯の話は歯科、頭痛の話は内科か薬局。相談する窓口が別なので、ひとつの体の中で起きていることとして結びつきません。

奥歯を軽く噛んで、こめかみに指を当ててみてください。指の下で筋肉が盛り上がるのがわかります。こめかみから耳の上にかけて広がっているのは、噛むための筋肉です。頭の横が締めつけられるように重いとき、そこにあるのは顎を動かす筋肉でもあります。

噛みしめているあいだ、力が入っているのは顎だけではありません。歯を強く合わせると、首の前と後ろ、肩の上にも同時に力が入ります。重い物を持ち上げるときに歯を食いしばるのと同じ仕組みです。夜のあいだこれが続くと、朝の時点で首と肩がもう疲れています。

逆の向きもあります。頭が前に出た姿勢では、下顎が後ろへ引かれ、口を閉じておくために顎の筋肉が余分に働きます。肩こりが先にあって噛みしめやすくなる方と、噛みしめが先にあって肩がこる方がいて、多くは両方が重なっています。

はかぜ整体院では、顎だけ、肩だけを見ることはしません。骨盤、背骨、肩甲骨の連動を全身から確かめ、首や顎に力が集まる姿勢になっていないかを見ます。首まわりは刺激の強さを伺いながら、穏やかに進めます。

頭痛の種類や原因は一つではなく、整体だけで見分けることはできません。噛みしめと肩こりが重なっている方でも、別の理由の頭痛が混ざっていることはあります。経過を伺ったうえで、受診を先にしたほうがよいと感じたときは、そうお伝えしています。

日中に、上下の歯が当たっていないかを見る

何もしていないとき、上の歯と下の歯は本来触れていません。唇は閉じていても、歯のあいだには少しすき間があります。食事や会話を合わせても、歯が当たっている時間は一日のうちでわずかだと言われています。

パソコンの画面の端や、車のハンドル、キッチンの壁に小さな印をつけて、目に入ったら歯が当たっていないか確かめてください。当たっていたら、鼻から息を吐いて肩を下ろし、歯を離します。直そうと力む必要はなく、気づいて離すだけです。

気づく回数が多い場面を覚えておくと役に立ちます。運転中、細かい作業の最中、スマホを見ているとき。その場面での首の位置や肩の高さが、来院のときの手がかりになります。

頭痛薬とマウスピースは、やめるかどうかを自分で決めない

頭痛薬を減らしたい気持ちがあっても、飲む・飲まないを整体院で決めることはできません。薬のことは医師か薬剤師に相談してください。飲む日が月に10日を超えるようなときは、薬の使いすぎで頭痛が続くこともあるとされています。その場合も相談先は医療機関です。

マウスピースは、噛みしめの力から歯や詰め物を守るための道具です。朝の顎が楽になってきても、歯にかかる力がなくなったとは限りません。外すかどうかは、作ってもらった歯科で歯の状態を見てもらってから決めるのが安全です。

手元でできるのは記録です。頭痛があった日、薬を飲んだ日、朝に顎がだるかった日を、カレンダーに印で残します。ひと月ぶんあれば、医師にも歯科にも、整体でも、同じ材料で話ができます。

噛みしめのせいにする前に、受診したい頭痛

突然始まった激しい頭痛、今までに経験したことのない痛み方。手足のしびれや力の入りにくさ、言葉のもつれ、物が二重に見える、といった変化をともなう頭痛。発熱や強い吐き気がある場合。これらは様子を見ずに医療機関へ向かってください。

日を追って少しずつ強くなっている、頭を打ったあとから続いている、朝起きたときがいちばん痛い日が増えた、というときも、先に診てもらうほうが安心です。

顎の関節そのものが痛む、口が開けにくい、開け閉めで引っかかるときは、歯科か口腔外科が窓口になります。そこで大きな問題がないと分かり、首や肩のこわばりと頭の重さが残っている。その段階なら、姿勢の側から見ていけます。

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